【前橋市議会】多選自粛条例案 賛成少数で否決 群馬

市長の任期を最大で3期までとする前橋市の小川市長が提出した多選自粛の条例案は、30日の市議会本会議で採決され賛成少数で否決されました。

小川市長は、自身を含む市長の任期を最長で3期12年までとする努力目標を定めた多選自粛の条例案を市議会の5月定例会に提出していました。

定例会最終日の30日、総務常任委員会の窪田 出委員長は、条例案をめぐり慎重な意見が出されたと審査の状況を説明し「否決するべき」との議決結果を報告しました。

この後の討論では、前橋令明の須賀 博史議員が、「候補者の良し悪しを判断するのは有権者であり職業選択の自由を奪いかねず問題だ。小川市長の個人的な思いで進めていることに合理性は無く、政治的なパフォーマンスだ」と反対の立場から意見を述べました。

そして、採決が行われ反対29、賛成4の賛成少数で条例案は否決されました。小川市長は、官製談合事件などを踏まえ「一人の人物が長い間務めると風通しが悪くなるという側面がある。市長の交代は健全な市政運営を保つために必要」として、2月の市長選では多選禁止を公約に掲げていました。

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