“浪花のモーツァルト”キダ・タローさんを偲んで「探偵!ナイトスクープ」総集編を放送

「探偵!ナイトスクープ」(C)ABCテレビ

5月31日よる11時17分から放送の「探偵!ナイトスクープ」(ABCテレビ)は、2024年5月14日に亡くなられた、番組の最高顧問であるキダ・タローさんを追悼する総集編を放送する。

スタジオには笑顔のキダ最高顧問の遺影が飾られ、その前に探偵一同と増田秘書が喪服姿で整列。スタジオ内がいつもとは違う張り詰めた空気に包まれるが、寛平探偵は観覧者に「気楽にしてや」と語りかけ場を和ませた。

収録が始まると、最高顧問の死に「ビックリしましたねぇ」と口を揃える探偵一同。番組への出演は4月19日が最後となったが、石田探偵は「一言で爆笑を取ってはりました」と振り返る。また寛平探偵は、この回でゆりやん探偵が大変失礼なことを言ったと明かす。彼女が調査した『爆笑!小ネタ集』の中に『愛犬が立ちウ〇チ!?』という項目があったのだが、何とキダ先生に「立ってウ〇コしたことありますか?」と質問したのだ。だが、ゆりやんの「それが…先生との最後の会話になりました」にスタジオ内は大爆笑。そんなオモロイことが大好きだったキダ最高顧問の在りし日を偲び、今夜は『爆笑キダ・タロー祭』を届ける。

まずは、キダ先生のナイトスクープ衝撃のデビューシーンを放送。それは『岸和田の信号機の音程は正しいのか?』(1989年4月8日放送)という依頼で、音の専門家であるキダ先生が審査委員長として登場した。しかし、信号機のあまりの“音痴”ぶりに…まさかの大暴れ!?

さらに、『浪花のモーツァルトの軌跡』(1990年2月17日放送)では、「キダ“先生”と呼ばれるのはなぜでしょうか?」という依頼を徹底調査。キダ先生が作曲した数々のCMソングなどを紹介しつつ、生い立ちから音楽の道に入った理由、知られざるプライベートなど、最高顧問の人生をたどっていった。実はこれがキッカケで、「浪花のモーツァルト」という呼称が世間に浸透したという。

また、意外な形でロケに登場したのが『取り出すと絶対に割れる高級食器!?』(2018年8月3日放送)だ。これは、父親の形見である数々の高級食器がガラスの飾り棚の途中で引っ掛かり、扉を開けると落ちて割れてしまうため、無傷で取り出せるよう力を貸して欲しいという依頼だった。真栄田賢探偵が依頼者のご自宅にお邪魔すると、ほどなくして庭から現れたのが何とキダ先生!?

実は2軒隣りのご近所という。すると、キダ先生は棚の中を見て「こんなん簡単やん」と、一同がハラハラする中、いきなり扉を開けて見事に有田焼の名器を取り出した。ところが、もう一つの棚から器を取り出そうとするも、事態は悪化し…。

キダ先生の可愛らしさが満載だったのが『キダ・タローを愛する女子中学生』(2018年11月23日放送)。何と、横浜在住の中学2年の女子学生から強烈ラブコールが!?

彼女は「キダ・タローに会えたら勉強もバドミントンも頑張る」と母親と約束。黄色いパーカーにオーバーオールという、念願のペアルックデートが実現する。女子中学生から「可愛い」と言われ、はにかむキダ先生。孫を見守るような穏やかな微笑みが印象的だった。この他にも、爆笑トークを集めた『キダ・タロー最高顧問

スタジオ集』も届ける。

VTRを見終わった竹山探偵はキダ最高顧問のことを振り返り、「番組にとっての良心と言いますか」と言いつつ、「キダ先生はウ〇コしても手を洗わないでしょ。何回言っても『洗った』って嘘をつくでしょ?!」と暴露し、一同はトイレ話で盛り上がる。

さらに、衝撃の事実が判明!?

何と“最高顧問”の肩書は自称だったというのだ。竹山探偵によれば「番組では誰もつけていないんです。その前は横山ノック師匠が最高顧問だったらしんですが、それも自称で。ノック師匠が亡くなられた後、キダ先生が勝手に自分で“最高顧問”と言い出したらしいんです」。

最後は寛平探偵が自らの持ちギャグも交えながら「キダ先生、天国から我々『探偵!ナイトスクープ』の探偵を見守ってください。よろしくお願いします。『探偵!ナイトスクープ』は、笑って笑って、先生も笑って笑って!な~んちゃって!!」と呼びかけ、最後は全員で「絶好調!!!」と笑顔で締めくくった。

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