”カスハラ”対策で 働きやすさを考え秋田県は職員の名札の表記を「所属」と「名字」のみに

秋田朝日放送

利用者が理不尽な要求をするカスタマーハラスメント。秋田県は職員を守るため2024年度から名札の表記を変更しました。対策前には名前をSNSなどにさらされる職員もいたといいます。

秋田県の職員が勤務中に下げる名札は、これまで所属や役職、名字と名前に加え、写真が載せられていました。

しかし2024年度からは、所属と名字だけのシンプルな表記に変わりました。2023年12月に県が職員を対象に行ったアンケート調査では、「名札がフルネーム表記で困ったことがあるか」という質問に対し、約80人が「ある」と答えました。アンケートの結果から、職員の働きやすさを考え名字だけの表記に変更しました。変更後、名札の表記に関する反対意見や、業務での支障はないといいます。

商品やサービスの改善を求めるクレームに留まらず、利用者による過度な要求や暴力的な発言など明らかに迷惑になる行為を「カスタマーハラスメント」と言い接客の場面で多く見られます。

カスタマーハラスメントを防ぐにはどうすべきなのでしょうか。消費者庁は消費者が意見を伝える際のポイントとして、一呼吸置くこと、「明確に」「理由を添えて」伝えること、相手の説明を聞くことの3つを示しています。

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