県立病院 約23億円の赤字決算で存続危機-2025年度末に内部留保枯渇の恐れ【新潟】

県立13病院のすべてで純損益が赤字

県は昨年度の病院事業会計について、約23億の赤字決算となったことを明らかにしました。このままでは2025年度末にも病院事業が続けられなくなる恐れがあるとして、県立病院の再編を始めるとしています。

決算によると、県立13病院のすべてで、一般会計から資金を繰り入れる前の純損益が赤字に、繰り入れ後も6病院が赤字となりました。その結果、全体で23億1165万円の赤字決算となりました。このままいけば、今年度は過去最大となる43億円の赤字となり、貯金にあたる「内部留保資金」を2025年度末にも使い果たすことになります。

■金井健一病院局長
「いよいよ内部留保が枯渇する事態になって、経営持続は困難ということになります。これは絶対に回避しなくてはならない・・・。」

県が示した経営改革方針では、「緊急的対策」として県立病院の給与や人員を見直すほか、看護師を3交代から2交代に変更。「抜本的改革」として、病院の統合や病棟数の見直しなどの案を示しました。

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