三十工業 破産手続き開始決定 負債1億4000万円 茨城

経済情報

東京商工リサーチ水戸支店は30日、鍛冶・配管・製缶工事業の三十工業(茨城県鹿嶋市宮中)が水戸地裁麻生支部から破産手続き開始決定を受けたと発表した。決定は8日付。負債は約1億4000万円。

同社は2019年設立。同市内や同県神栖市内の企業の下請けとして配管工事を中心に手がけ、業容拡大が期待されたが、新型コロナウイルスの感染拡大により、工事現場の作業中断や延期で受注が低迷。コロナが収束する中でも想定していた受注の獲得が進まず、23年5月期の売上高は約2000万円にとどまった。

重い借入金負担もあって資金繰りが限界に達し、事業継続を断念。23年末までに営業を停止していた。

© 株式会社茨城新聞社