「バーゼル3」最終規則、25年1月適用開始をEU最終承認

Huw Jones

[ロンドン 30日 ロイター] - 欧州連合(EU)は30日、銀行に対する国際的な資本規制「バーゼル3」の最終規則を2025年1月から適用することを最終承認したと発表した。

最終規則には、内部モデル手法を使用する大手銀行が標準的手法を使う中小行に比べて過度にリスクアセットを削減することを制限する「アウトプット・フロアー」が盛り込まれている。

EU議長国ベルギーのペテゲム財務相は「今日採用された規則は欧州の銀行が経済ショックに直面しても業務を継続できることを保証するものだ」と表明。

「また、銀行部門をより持続可能にし、グリーン移行とデジタル移行により良く対応できるようにするものでもある。これは銀行同盟の深化に向けた重要な一歩だ」と述べた。

米連邦準備理事会(FRB)はバーゼル3の最終規則を英国と同じ25年半ばから適用することを提案しているが、米銀行業界が強く反発しており、導入時期が不透明になっている。

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