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崎山つばささんの座長ぶりを安西慎太郎さん、田村心さんが明かしました。
【写真15枚】崎山つばさ、安西慎太郎、田村心が“怪物の息子”に
三人芝居『怪物の息子たち』が5月30日に東京・よみうり大手町ホールで開幕するにあたり、最終公開稽古と会見が同日、同劇場で行われ、主演の崎山さん、共演の安西さん、田村さんが本番への意気込みを語りました。
本作の脚本を手がけたのは、劇作家や小説家としてマルチに活躍する木下半太さん。そして、演出を手がけたのは、少年社中主宰の毛利亘宏さん。
『仮面ライダーリバイス』(テレビ朝日)の脚本を担当した二人がタッグを組み、新たな会話劇を生み出しました。
舞台上にいるのは三人の役者だけ。怪物といわれたある男と、その男の三人の息子、さらに、劇中に登場する人物を三人で演じ分け、濃密な世界を展開します。
崎山つばさ 約1年ぶりの主演作に「並々ならぬ思い」
宝田家の長男・蒼空(そら)役の崎山さんは「約1年ぶりとなる主演舞台で、そして、初めての三人芝居です。稽古から並々ならぬ思いで挑んできまして、演出の毛利さんをはじめ、緻密に細かく丁寧に作ってきました。お客様が入ることでどんどん変化していくと思いますので、その変化を楽しみながら演じていけたら」と意欲たっぷりにコメント。
次男・陸久(りく)役の安西さんは「全14公演、誰一人欠けることなくカンパニー全員で突っ走っていけたら。お客様のお時間とお金を頂戴していますので、価値のあるもの、ここに来た意味があるものを届けられたらと思っております」。
続けて「タイトルに“怪物”を入っていますが、舞台も生きもので怪物みたいなところがありますので、共演者やスタッフさんと楽しみながら一つの怪物をつくっていけたら」と挨拶。
三男・宇海(うみ)役の田村さんは「この人数でのお芝居が僕は初めてで、稽古期間は怖さが勝っていた瞬間もありましたが、今は信頼できる先輩二人と舞台に立てる楽しさとワクワクが勝っています。今日から頑張ります」と、それぞれ作品への思いを真摯に語りました。
90分間の会話劇で、並んでいるマネキンたちを動かすのも、場面転換もすべて自分たち。水を飲む行動一つにしても、すべて計算された動きの中でやっています」。
さらに「イレギュラーなことが多々起こる中、大人数の作品だと誰かがやってくれるという気持ちもありますが、今回は三人しかないので頭をフル回転させてカバーし合っていくという。そこで兄弟の絆が生まれています」と紹介しました。
安西慎太郎はバランス、田村心は末っ子の怪物
それぞれの印象や稽古期間での“怪物ぶり”を聞かれると、田村さんは「お二人ともお芝居の怪物で、演じていて胃がヒリヒリするんです。急に剛速球をぶん投げてきたり、やさしいパスの日もあったりで、頑張って受け止めて、自分も返してという日々でした」と回想。
さらに「つばさくんはいいお兄ちゃんっていう感じで、稽古期間は毎日『差し入れおじさんでーす』と言って、プリンやシュークリーム、野菜ジュースやエナジードリンク、から揚げなどを持ってきてくれました」と稽古場での秘話を披露しました。
安西さんは「つばさくんは“やさしさの怪物”。座長の立ち振る舞いによって現場の空気は変わってくると思うのですが、つばさくんはお芝居をやりやすい空気を作ってくれました」。
続けて、「心くんは“末っ子の怪物”(笑)。愛嬌がすごくあって、現場を明るくしてくれました」と表現。
崎山さんは「しんた(安西さん)は“バランスの怪物”ですね。出るところは出て、引くところは引く。面白いところは面白く、爆発するところは爆発してと、作品を一番客観的にみられる人で、そんな部分に助けられました」。
田村さんについては「食事に行ったとき、知らない間にお酒を頼んでくれていたり、お好み焼きやもんじゃを焼いてくれたりして、いろんな現場で先輩たちにもまれてきたんだろうなっていうのをすごく感じました」と後輩の細かな気配りに感謝しました。
最後に主演の崎山さんは、公演を楽しみにしている皆さんに向け「今、すごくドキドキしていて、こんなに不安と期待が入り交ざった作品はなかなかありません。挑戦的な舞台になっていると思いますので、“怪物”を目の当たりにしていただけたら」と呼びかけました。