マカオ、文化財の公設市場「紅街市」がリニューアルオープン

リニューアルオープン初日の「提督街市(紅街市)」内部の様子(写真:IAM)

 マカオ半島北部に位置する公設市場で、建物外観の色から「紅街市(レッドマーケット)」の通称で知られる「提督街市」がきょう(5月30日)にリニューアルオープンした。

 紅街市はおよそ80年前にオープンした由緒ある公設市場で、マカオ政府文化局による文化財(芸術的価値のある建造物)認定を受けている。老朽化によるさまざまな問題が出現したことを受け、2022年5月から一旦クローズし、大規模改装工事が進められてきた。

大規模改修工事を終えたばかりの「提督街市(紅街市)」外観(写真:IAM)

 今回の改装工事は文化財の保護とマーケットの整備を両立させることを前提に行われ、特徴ある外観などを維持した上で、柱の置き換え、床面、排水網の再構築、出入口・通路配置・ブース配置レイアウトの最適化、バリアフリー化、空調設備の増設、トイレスペースの拡大と男女トイレの割合見直しなどハード・ソフト面での抜本的な改善が図られたもの。

 施設を管理するマカオ市政署(IAM)によれば、すでに約120店が仮施設からの引っ越しを済ませ、リニューアルオープン初日の運営状況は順調だったという。また、市場の外側にある店舗についても営業再開済みとのこと。

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