【西武】ドラ1・武内夏暉が6回途中無失点で4勝目「今日はあまり調子が良くなかった」

4勝目を挙げた西武・武内夏暉

西武は30日の中日戦(バンテリン)に3―0と勝利し2カード連続勝ち越し。渡辺久信監督代行(58)になって最初の3連戦を2勝1敗と勝ち越し反転攻勢へ上々のスタートを切った。

先発したドラフト1位・武内夏暉投手(22)はデビューから7試合連続クオリティー・スタート(6回以上を3自責点以内)こそならなかったが、5回2/3を4安打、無失点で無傷の4勝目。新人投手が先発として開幕から無傷の4連勝を挙げたのは球団初、防御率は1・27となった。

大物ルーキーはこの日も淡々と左打者の胸元へツーシーム、右打者の内角にはクロスファイヤーを食い込ませて投球の幅を広げ、相手打者に自分の打撃をさせなかった。

最大のピンチとなった5回一死一、二塁の場面でも代打・ビシエドをクロスファイヤーで内角を十分意識させながら、最後は外角116キロカーブで中犠飛に打ち取り二死一、三塁。そして左打者の岡林は内角146キロストレートで一ゴロに打ち取り三走・田中幹の生還を許さなかった。

6回二死二塁で打席に中前打を打たれている中田を迎えたところで2番手・平井にマウンドを譲ったものの常に状況、相手打者を見ながらそのタイミングを外す投球センスは相変わらず、新人離れしていた。

武内は「今日はあまり調子が良くなかったので、いろいろと試しながら投げていました。野手のみなさんが先制点、追加点を取ってくれたのでしっかりと先頭を打ち取ることを意識して投げました」とこの日の89球を振り返っていた。

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