教諭が男子児童に平手打ち 高萩市教委発表 茨城

高萩市役所=同市本町1丁目

茨城県高萩市教育委員会は30日、市立小学校に勤務する50代の男性教諭が同校の特別支援学級に通う男子児童に平手打ちをする不適切な指導があったと発表した。学校側が被害を受けた男児の保護者に謝罪し、受け入れられたため、男性教諭は同日から現場復帰している。

市教委によると、23日午後0時55分ごろ、清掃の時間に、男児と別の男児がほうきを持ってふざけており、ほうきの先が別の男児の目付近に当たった。男性教諭は危険だったことから感情的になり、男児の左頰を右手で一度叩いたという。男児にけがはなかった。男児と男性教諭との関係は良好だったという。

これを偶然目撃した同じクラスの児童の保護者が27日午前11時半ごろ、市教委に電話で連絡して発覚。同日中に男児の保護者に男性教諭と校長が状況を説明し謝罪した。28、29の両日には男性教諭を担当業務から外し、怒りを上手にコントロールする「アンガーマネジメント」を中心とした研修を実施した。

市教委の聞き取りに対し、男性教諭は涙を浮かべながら深い謝罪を繰り返したという。市教委は男性教諭への処分について、県教委の判断になるため未定としている。

市教委は28日に臨時校長会を開き再発防止を指導。市内小中学校の教職員に体罰防止に関する研修を行った。30日には緊急保護者説明会も開き、謝罪と再発防止について説明した。

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