「台風2号」が31日にも発生する可能性 南シナ海の「熱帯低気圧」が発達 気象庁の予想進路は? アメリカ・ヨーロッパの予想は?

気象庁は30日、南シナ海に発生した熱帯低気圧が31日にも台風に発達する可能性があるとして、進路予報を発表しました。

熱帯低気圧は30日18時現在、南シナ海、北緯17度05分 (17.1度)東経112度05分 (112.1度)にあって北西へゆっくり進んでいます。中心気圧は1000 hPa、中心付近の最大風速は15 m/s、最大瞬間風速は23 m/s。

このあと熱帯低気圧は発達して台風に変わる見込みです。
31日18時の予報では、南シナ海の北緯21度10分 (21.2度)東経112度40分 (112.7度)にあって、北へ20 km/hの速さで進んでいます。中心気圧は998 hPa、中心付近の最大風速は18m/s、最大瞬間風速は25 m/s。

6月1日15時の予報では、華南の北緯23度05分 (23.1度)東経113度35分 (113.6度)にあって、北北東へ10 km/hの速さで進んでいます。中心気圧は1000hPa、中心付近の最大風速は18m/s、最大瞬間風速は25 m/s。

6月2日15時の予報では、台風は熱帯低気圧に変わり、華南の北緯25度35分 (25.6度)東経118度35分 (118.6度)にあって、東北東へ25 km/hの速さで進んでいます。中心気圧は1002hPaと予想されています。

続いては、石川気象予報士の解説です。

石川博康 気象予報士
「熱帯低気圧は31日18時には香港の南の海上で台風に発達する予想となっています。ただ、その後はあまり発達することなく、台湾付近に進む見込みです。

中心付近の最大風速は18メートルと予想されていて、台風として定義されている最大風速17メートルをぎりぎり上回る勢力となりそうです。

アメリカやヨーロッパによる予想を見ると、香港付近に台風を表す円状の等圧線が確認できるものもありますが、2日には円状の等圧線は不明瞭になります。

気象庁の予想でも2日には再び熱帯低気圧に変わる見込みですが、その後、雨雲が石垣島付近に進む可能性もありますので、引き続き動きに注意してください」

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