【大活躍中の注目選手⑥】ジュニアはシニアを越えるか!? 2年連続首位打者は新天地でも絶好調!

2024年シーズン9週目(現地5月20~26日)の週間MVPが発表され、両リーグともキャリア初の2人が受賞を果たした。2年連続首位打者は新天地でも安打を量産中で、シニアに並んだジュニアも好調な打撃が止まらない。

2022年から2年連続で首位打者のタイトルを獲得しているルイス・アライズが5月4日(日本時間5日)にマーリンズからトレードでパドレスに移籍した。シーズン開幕からわずか1ヶ月での動きに注目が集まったが、アライズは移籍初戦でいきなり4安打を放つ鮮烈なデビューを飾った。

その後も打撃職人の技を披露し、5月20日のダブルヘッダーから27日まで8試合に出場し、MLBトップの打率.472、17安打、リーグトップのOPS1.083、総塁打22などで、自身初となる週間MVPを受賞した。

パドレス加入からの23試合中22試合で出塁し、11試合では複数安打をマークしたアライズ。今季通算78安打、打率.332はMLBトップと、3年連続のタイトル獲得へ向けて好調を維持している。

ア・リーグでは、6試合に出場し、打率.385、打点11、総塁打24などの活躍を見せ、チームの5勝(1敗)に貢献したロイヤルズのボビー・ウィットJr.が初受賞を果たした。

5月22日のタイガース戦では、2本塁打、6打点のパフォーマンスを見せ、飛距離468フィート(約142.6メートル)の特大アーチは、大谷翔平(ドジャース)の464フィート(約141.4メートル)を抜き、今季のMLBで3位の記録となった。

また、この受賞で史上14組目の親子受賞を達成した。父のウィットSr.は、メジャー生活16年で通算142勝(157敗)を挙げた好投手。アスレチックス時代の1994年7月に3試合連続で完封勝利を飾り、2勝をマークした週に同賞を受賞。2022年9月にブルージェイズのボー・ビシェットが、父ダンテと親子受賞して以来の快挙となった。

この親子で面白いシーンが1つ。2023年4月、当時メジャー2年目だったウィットJr.が試合中に放ったファールボールは一塁側へ。そのボールが、偶然にもたまたま息子の応援に来ていた父のもとへ届くというユニークな出来事が起こった。父と同じMLBの舞台で活躍し、そして週間MVP受賞を果たしたことで、また1つ、シニアと肩を並べたジュニア。開幕前の予想を上回り、好調な成績を残しているロイヤルズを率いる若きスーパースター候補は、偉大な父に近づき、そして越えることができるか。ウイットJr.の今後の活躍にも注目したい。

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