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ショックの大きな敗戦となってしまった。パ・リーグ首位のソフトバンクは30日の巨人戦(東京ドーム)に、5―6の逆転負けで2連敗。12球団最多8度の栄冠に輝いた得意の交流戦は、悔しいカード負け越しスタートとなった。
前夜12イニング無得点と振るわなかった打線が2回に4得点、続く3回にも追加点を奪って最高の出足だったが、先発の東浜が大量5点リードを守れなかった。下位打線から始まる3回に味方の失策と四球で走者を背負い、上位にかえって2被弾を含む5連打を浴びて6失点。打線は4回から相手2番手の井上に4イニング連続の三者凡退に抑えられると、以降も高梨とバルドナードに完全に封じられ、いずれも左腕相手に計6イニングをシャットアウトされた。
敗戦とともにショッキングだったのは、3回の守りで二塁手の三森大貴内野手(25)がゴロを捕球しようとした際に右手人さし指付近に打球を受けて負傷交代を余儀なくされたことだった。三森は4月にも同じ箇所を骨折。思わぬアクシデントに試合後、小久保監督は「あんまりよくないんじゃないですか」と言葉少なだった。戦列を外れるのは確実で検査の結果次第だが、長期離脱に至るようなら首位を走るチームにとって大きな痛手となる。
正二塁手の牧原大が先月末に「右内腹斜筋損傷」で離脱中。その代役として一軍復帰後に穴を埋めてきた三森までもが戦列を離れると、戦力的にも戦略的にも頭の痛い問題だ。川瀬、広瀬、仲田と二塁をカバーできる枚数こそそろうが、正遊撃手の今宮を含め二遊間をこなせる内野手は4人。攻撃を含めた運用面で懸案とならざるを得ない陣容となってしまった。
5点差逆転負けで交流戦ならではのパ・リーグ唯一の黒星を喫し、そのショックに輪をかけるように二塁手の相次ぐ離脱。何とも後味の悪い関東遠征となった感は、明らかにぬぐえない。