「SNS難しい」塩村あやか「プロレス芸」炎上騒動を振り返る…「誹謗中傷との戦いは自分に課せられた使命」

塩村あやか

ネットにあふれる「怒る」女性たちだが、当事者たちは炎上のその時、どのような心情なのか――。

「最初は中レベルの燃え方だな、と思っていたんです。いつも通りだな、と(笑)」

こう語るのは、立憲民主党の塩村あやか参議院議員だ。昨年、自身への誹謗中傷についての「アンチのプロレス芸」という表現に、火がついた。

「プロレスファンからも批判を受けました。SNSで騒ぎを知った人からメールで『言葉の使われ方に心を痛めたファンもいる』と言われ、それで腑に落ちました」

今は議員室にプロレスラーの写真が並び、すっかりファンの様子だが、塩村氏は、「SNS……難しいです」と語る。

「当然、言葉には気をつけなければいけませんが、気をつけすぎれば定型的な表現しかできません。そうした議員が特に与党に多いと感じています。女性議員として、私のような『気にしすぎない』議員が必要だと思っています」

実際、塩村氏は、誹謗中傷には法的措置も辞さない、と徹底抗戦の姿勢を見せてきた。

「誹謗中傷で命を絶つ人もいるなかで、国会議員である私が戦わないと。私も昔は精神科に通って、気分が落ちればお薬の力を借りた時期もありますが、今はもう鋼のメンタルで(笑)。誹謗中傷との戦いは、自分に課せられた使命だと思っています」

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