ディズニーシー新エリア、芸能人を特別招待→「有料会員は招待なし」批判続出

東京ディズニーシー(「Wikipedia」より)

6月6日に東京ディズニーシーの新エリア「ファンタジースプリングス」がオープンする。これまでにもディズニーは多くのテレビCMを流すなど、同エリアの宣伝を行ってきたことから注目度が高まっているが、その反面、オープン前に特別招待されている芸能人やユーチューバーなどに対して羨望とも嫉妬ともとれる声が噴出している。ディズニーの運営元に招待枠について聞いたところ、「教えることはできない」と回答を拒絶された。

東京ディズニーシー8番目のテーマポートとして6月6日にグランドオープンするファンタジースプリングスだが、それに先駆けて5月からプレオープンしている。基本的に入ることができるのはメディア関係者や招待客のみだ。だが、5月16日に一般客にも開放される“スニーク”が行われ、運良く入場できた客からネット上に報告が相次いだ。同日にはSNS上で「スニーク」がトレンドワードに入り、多くの関心を集めた。その後も一般開放は数回行われているが、事前に公表されないため“入れたらラッキー”という状況だ。

一方で、芸能人やユーチューバーなどのインフルエンサーは、ディズニー側から招待され、その発信力を使って新エリアのレポートを行っている。元AKB48の指原莉乃、小嶋陽菜、板野友美、川崎希らをはじめとして、志田未来、川島海荷、辻希美、藤田ニコルなど、女優やタレント、芸人、モデル、ユーチューバーといった有名人が招待されており、それぞれのインスタグラムやYouTubeチャンネルで新エリアを楽しむ様子を発信している。

これに対し、一部のディズニーファンからうらやましがる声が出ているほか、有料会員「ファンダフル・ディズニー」からは「お金を払っている会員も招待すべきではないか」と憤慨する声も出ている。

そこでBusiness Journal編集部は、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドの広報部に、特別招待する人物の基準などについて話を聞いたところ、「招待の基準については非公開とさせていただいております」と回答を拒否された。また、なぜ有料会員を招待しないのかとの質問についても、「誰を招待するかという基準は公表できない」としている。

すべてのアトラクションを短時間で楽しむには9万円~

ファンタジースプリングスは2001年の開業以来、最大規模の開発で、映画『アナと雪の女王』『塔の上のラプンツェル』『ピーター・パン』の世界が再現されている。アトラクションは4つあり、それぞれの映画の世界観を体験できる。

グランドオープンすると、エリアに入るためには通常のパスポート(入園券)のほかに、無料の「スタンバイパス」、または有料の「ディズニー・プレミアアクセス」を取得しなければならない。または、同エリア内のファンタジースプリングスホテルか、ディズニーホテルのファンタジースプリングスのパスポート付き宿泊プランを利用し、1日券「ファンタジースプリングス・マジック」を購入すれば、新エリアすべてのアトラクションを短い待ち時間で利用することができる。

だが、ファンタジースプリングスホテルの宿泊料金は変動制で、最低6万6000円からとなっており、近隣の一般的なホテルに比べてかなり割高だ。そのうえで、ディズニーシーの1日券(7900~1万900円)や、ファンタジースプリングス・マジック(2万2900~2万5900円)を購入すると大人1人で約9万円、宿泊前後の2日間を堪能しようと思えば13万円ほどは覚悟しなければならず、その価格の高さも大きな話題になっている。

良くも悪くもオープン前から多くの関心を集めるファンタジースプリングス。オープン前日の6月5日にはディズニーの各公式SNSで、ファンタジースプリングスを舞台に、東京ディズニーリゾート内では初となるドローン1000 機による演出や、ディズニーの仲間たちやキャストの出演を組み合わせた一夜限りのライブ「THE FANTASY BEGINS」が配信されるという。

(文=Business Journal編集部)

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