湯梨浜町を“料理のまち”へ プロジェクト第2弾で味わえる絶品グルメとは?

北は日本海、内陸に東郷池、有名な温泉もある鳥取県湯梨浜町は、二十世紀梨の産地としても知られ、海の幸、山の幸の食材にも恵まれています。
そこでスタートした「料理のまち湯梨浜町」のプロジェクト、第二弾も始まりました。

まず訪れたのは、ライブ演奏も楽しめる「Tiny Kitchen Smooth」。
音楽とメキシコ料理が特徴の店は、料理のまちプロジェクトの地元食材として「鶏肉」を選びました。
それも地元酒蔵の麹に漬け込んでから焼き上げます。

Tiny Kitchen Smooth 米田桂吾代表
「福羅酒造さんの麹を使うと、いろんな料理に応用できて。基本的には柔らかく仕上がりますし、おいしさもアップします」

町で作られた食材を際立たせて魅力あふれる料理を提供するのが、料理のまち湯梨浜町プロジェクト。
イタリアンと和食の名の知れた料理人が監修して、味も見た目も完成度の高い料理がラインナップされています。

鶏肉に玉ねぎやピーマンも加え盛り付けると、「湯梨浜生麹ジャークチキンプレート」の出来上がり!
スパイスたっぷりのジャークチキンと麹の組み合わせは…?

日野彰紀記者
「この香りにまず食欲をそそられるんですね、こんな風にトルティーヤに包んでいただきます。ピリッとするスパイスが効いていて、鶏肉の旨さが引き出されていますね。」

つづいての店は、日本海に面した居心地の良い空間は「IGNIS COFFEE ROASTER」。
海を見ながら食べる朝食を、料理のまちプロジェクトに選びました。

分厚いパンをくりぬいて入れるのは、湯梨浜町産の野菜たっぷりのグラタン。
チーズを載せて焼き上げると、「湯梨浜産野菜のトマトグラタンパン」の完成です。

日野彰紀記者
「ではいただきます。私、いろんなパンの料理を食べてきたわけですが、パンの中にグラタンというのは新鮮、トマトソースの味が効いていますよ。」

自慢のコーヒーとともに頂く朝食、結構ボリュームがあるんです。

IGNIS COFFEE ROASTER 山寺みゆきさん
「結構モーニングにしてはボリュームがあるなと思います。今が旬なのはホウレンソウなので、ホウレンソウとベーコンと、あとは地元でとれる玉ねぎであったりとか、シメジも入れています。」

海を眺めながらゆったりと…そんなひとときに似合うメニューです。

続いて取材班が訪れたのは、東郷池のそば。本格的なピザ窯を備えた「湖屋カフェ」です。
料理のまちプロジェクト第二弾に参加したのは実は第一弾と同じ8つの店、第一弾は「ピザ」で勝負したこの店も第二弾は「パイ」にしました。
ピザ窯でちょっと焼くと表面がパリパリに!名産の二十世紀梨で知られる町にちなんで「湯梨浜フルーツパイ」を用意しました。

湖屋カフェ 牧田和己さん
「もちろん湯梨浜町産のナシを最初にもってきまして、そこからリンゴ、クルミ、レーズンを入れまして包ませていただきました。」

リンゴの甘さ、ナシの酸味、フルーツのおいしさがハーモニーを奏でます。

日野彰紀記者
「いただきます。表面はパリパリパイ生地、そして中身はジュワッとくるフルーツ、この対比が堪りませんね。」

湖屋カフェ 牧田和己さん
「今の時期はリンゴとナシがベースになっていますが、季節ごとにおいしい果物が湯梨浜町たくさんございますので、そちらが入ったまた別のフルーツパイにも変身いたします。そちらも楽しみにして頂けるとうれしいです。」

同じ敷地にあるトレーラーハウスのような店構えが「湖屋カリー」。
料理のまちプロジェクトは第一弾に続いてカレーで勝負、今回はチキンのドライカレーにしました。
たっぷりと加えるのは湯梨浜町産のホウレンソウ。温泉卵を載せると、「湯梨浜産ほうれん草と鶏胸肉のドライカリー」の出来上がりです。

日野彰紀記者
「いただきます。カレー自体は結構スパイスが効いてるんですけど、このたまごと一緒になっておいしくなるんですね。ホウレンソウは刻んであるんですけどもしっかり存在感がありますよ。」

湖屋カリー 金﨑悟一さん
「今回は結構スパイスを効かせたものにしたかったので、ホウレンソウと合わせて作りました。結構スパイスが強めになってしまったので、湯梨浜町の泊地区で平飼いされている卵を使ってマイルドになるように。」

最後に訪れたのは、ランチバイキングが人気「ゆるりん食堂」。
第一弾に続いて、デザートメニューを料理のまちプロジェクトに選びました。
アイスや求肥を盛り付けた上に、紫色が鮮やかなクリームを絞ります。
形はモンブランケーキですが、色が違います。
栗ではなくてイモ、湯梨浜町産のムラサキイモを使った、その名も「湯梨浜おいモンブラン」です。

ゆるりん食堂 森下利奈さん
「私自身おイモがすごい大好きなのと、今お世話になっているイモ農家さんのおイモがとてもおいしいので、第二弾では絶対このイモを使ったスイーツを作りたいと思ったので。」

日野彰紀記者
「ではいただきます。うん、これは紛れもなくイモ!イモのクリームなんですけど、全然しつこい甘さじゃなくて上品な甘さなんですね」

鮮やかな紫色を出すために、いろいろ試して完成させました。

ゆるりん食堂 森下利奈さん
「あんまりホイップとか入れすぎると逆に薄くなっちゃってムラサキイモのいい色が出なかったりしたので、そこは難しかったです。」

コツコツと地道に生産される町のおいしいもの。
それを素敵な料理にしてアピールしようと、それぞれの店が工夫を凝らしました。
料理のまち湯梨浜町は、地元への愛が詰まったプロジェクトです。

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