【レポート】「FIELD STYLE JAPAN2024」で今流行の遊びのスタイルを体験!初回から参加して感じるイベントの成長と変化とは

2024年5月18日(土)~19日(日)、アジア最大級の遊びの総合展示会「FIELD STYLE JAPAN2024」がAICH SKY EXPOで開催されました。2017年の初開催から8年、キャンプギアの展示販売の場から今流行の遊びのスタイルを体験できるイベントに進化した「FIELD STYLE JAPAN」を、すっかり自分の遊びスタイルが出来上がったしまったキャンプ歴40年のアウトドアライターかおるがレポートいたします!

「FIELD STYLE (フィールド スタイル)」とは?

僕がFIELD STYLEを知ったのは2017年9月、「ポートメッセなごや」で初開催されたイベントでした。

2日目の夕方行ったのですが、場内は人もまばらでブースでは片付けを始めている所もちらほら。

この頃の「FIELD STYLE」はテントやタープなど幕帯が多く展示・販売されていて、終わり間際には交渉次第で大幅にディスカウントしてもらえたので、沢山のキャンプギアを抱えてホクホク顔で帰路に着いたのを今でも覚えています。

初開催から8年、「FIELD STYLE」は遊びと車に特化したイベント「VEHICLE STYLE」と同時開催になり、「FIELD STYLE JAMBOREE」と名前を変え、フードフェスの「SOUL FOOD JAM」、植物と暮らしをテーマにした「SWEET JUNGLE」とも同時開催になり、会場も「ポートメッセなごや」から「AICH SKY EXPO」へ、回を重ねる毎にどんどんイベントは大きくなりました。

いつしか「AICH SKY EXPO」の全面を使用し、出展ブース500を越える名実共に日本最大の遊びの祭典「FIELD STYLE JAPAN2024」になりました。

この8年で、キャンプブーム到来からコロナ過を経て、昨今ではキャンプブーム終焉と言われ始めている中、アウトドアや遊びのスタイルは時代と共にどんどん様変わりして行き、「FIELD STYLE」も内容が変わってきました。

FIELDSTYLE|日本最大の遊びの祭典

「FIELD STYLE JAPAN2024」潜入レポート

筆者撮影

僕が参加したのは2日目の日曜日、この日は朝から雨模様で、少しは来場者も少ないだろうと思ったのですが、9時会場、9時15分でもこの入場待ちの行列!

みなさん前売り券を持っているのでスムーズに列は流れて行くのですが、入場できたのは9時40分頃でした。

筆者撮影

まず会場に入って目を引いたのはJAOSブースの「ランドクルーザー250」

JAOSのカスタムパーツやトイファクトリーのベッドキット等が組み込まれた特別な車両で、ディーラーへ行っても実車を見ることができない車両を見ることができるのも「FIELD STYLE」の魅力です。

3年前に出た「ランドクルーザー300」より、ずっとギア感が強く、遊びの相棒として使い倒せそう。

その他にもカスタムされたラングラーやジムニーも展示されていて、遊びのシーンを連想させる展示が印象的でした。

筆者撮影

朝一番はまだ通路にも余裕があり、ゆっくり見て回れましたが、会場全体で500ブース以上!一通り見て、さらっと回っただけでも去年は4時間ほどかかったので急いで回ります。

ただし、気になった物を見つけ、1周回ってからまた来ようと思っても、既に売り切れになっていたことが何度もあったので、今年は気になったら、第一印象のトキメキを信じてその場で即決することに。

[ 画像が省略されました ]

その前に、お気に入りのブースの場所がわからなくなってしまうほど広いんですけどね~。

筆者撮影

午後になると、エリアによっては人、人、人!やはり2周目は無理。

2017年に「FIELD STYLE」が開催された頃、テントやタープ等、大きな物が沢山展示販売されていました。

それが回を重ねる毎に、テントからシュラフへ、コットやテーブルに、ランタンや小物にと、展示内容がブームに乗ったキャンパーの趣向の移り変わりと共に変わっていくのがとても興味深いです。

今年の「FIELD STYLE」はいつもと違う

今年特に感じたのは「黒」・「1点もの感」・「コンパクト」・「おひとり様」・「インドア」・「海外からの進出」・「てぶら」この7つのキーワードでした。

「黒」・「1点もの感」

筆者撮影

全体的に展示・販売されているギアは黒や濃い木目のイメージが印象的で、製品にカービングやレーザー加工を施し、自分だけの1点物の様で所有欲をくすぐる物が多いようでした。

1点ものといえば、無地のTシャツにその場でスクリーン印刷をしてくれるサービスがあり、所有欲をそそる仕組みに関心しました。

「コンパクト」・「おひとり様」

筆者撮影

また、1点1点が小さく、コンパクトでソロでの使用を想定する物が多く、来場者の50%が30~40代なのを考えると不思議に思いました。

家族でワイワイというより、おひとり様のグループキャンプで、自慢のギアを並べて楽しむという印象でした。

「インドア」

筆者撮影

会場内で、一際僕の目を奪ったのがこのオーシャンレジンテーブル。木をスライスして、レジンを充填して磨き上げて製作された1品です。

これをウッドデッキのテーブルにしたい!と一目ぼれして財布を出しかけましたが、妻からストップがかかり断念。

よくよく考えると、日焼けによりレジンが黄ばんだり、水染みも付いてしまったりと美しさを保てないため屋外での使用には向かなかったのですが、これには本当に心奪われました!

この様に外で使うものばかりではなく、屋内でも使えるギアが多く出展されていました。

筆者撮影

ここ数年、アウトドアギアを屋内で使うのも流れらしく、我が家でもキャンプ用のテーブルとチェアをDIYでリノベーションした別宅のリビングに使っています。

「海外からの進出」

例年は気づかなかったのですが、今年は海外メーカーのブースも多かった気がします。

今までは国内のメーカーや輸入業者が中国や台湾、韓国等で作られた商品にオリジナルの色や素材、自社タグやデザインを入れて国内で販売している物も多く、折り畳みチェアやランタン等、同じ商品がさまざまなメーカーから発売されていました。

今年は直接日本に販売網を広げようと展示会に参加している海外のメーカーが見受けられました。

そんなこともあってか、今年はアジア最大級の遊びの総合展示会「FIELD STYLE JAPAN」とアジアや日本を全面に出して来たのかも?と感じました。信じるも信じないも貴方次第。

「てぶら」

これに関しては本当に僕の個人的な印象なのですが、「FIELD STYLE」といえば、パンフレットやチラシ、見本やサンプルを沢山もらって、見切り品や掘り出し物を山の様に購入してウハウハで帰るという印象だったのですが、今年は特に沢山の荷物を持ってウハウハしている人を見なかった様な気がします。

これは、商品の1点1点が小さい物が多かったというのもあるでしょうし、現地で展示されているものを見て購入、商品は後から送ってもらうというのもあるでしょう。

私もそのパターンで、小さなリュックで事足りました。

ただ、パンフレットや試供品、ボールペン等の記念品やノベルティーといった販促品の配布は少なく、不景気の風を感じてしまいました。

「FIELD STYLE JAPAN2024」で購入した物

はじめにも書きましたが、1周回って2周目には店が見つけられなかったり、戻って来た時には商品が売り切れて無かった事が何度もあったので、今回はひと目見て気に入ったら即決しました。

そんなこんなで購入したのはこれです。

FOLBOT「VERSATILE SUP」

筆者撮影

FOLBOTの「VERSATILE SUP 12.6フィート」とワンコ用のライフジャケット「TFD FOR DOG」

昨年、青木湖で10年使ったSUPがパンクしてしまったので、今年丁度新調しようと思っていたんです。

ブランドも良く解らずに商品を見て購入したのですが、この「FOLBOT」は1933年ロンドンでカヤックブランドとして創業、1935年にアメリカに進出、フォールディングカヤックのブランドとして支持されていましたが、2016年にアメリカでの販売が終了。

2021年に日本でカヤック&アウトドアブランドとして復活したという経緯があるそうですが、イギリスやアメリカで展開していた「FOLBOT」とブランディング以外で関係があるかはわかりませんでした。

でも、現在はカヤックを60年以上作り続けてる老舗メーカー、フジタカヌーに生産を依頼。

SUPを含めたFOLBOT全てのギアにブランドコンセプトである"TACTICAL"を意識した堅牢で機能的な作り目指しているということで、ブランドコンセプト的にも品質的にもしっかりとしていて気に入りました。

経営母体は大阪が本社の「田村駒株式会社」、1894年創業の洋反物からスタートした商社。しっかりしたバックグラウンドのある企業でした。

購入したSUPは、以前使用していたものと同じ12.6フィート耐荷重160kgと、大人2人とワンコ2匹でも乗れるサイズ。

本体生地は2重になっていて、サイドウォールも2重、15気圧以上になると自動で空気を排出する弁が付いているので爆発のリスクを低減できる優れもの。

ここまで考えられているSUPはそうそうお目にかかれません。

一緒にSUPとお揃いのデザインのワンコ用ライフジャケットも新調し、後日、自宅に届きました。

筆者撮影

しっかりとしていて良い感じ。15psiを越えると空気が抜けて爆発を防いでくれる調整弁が付いていて、さらに、前後に荷物を固定するネットも付いていて、ツーリングに最高です。

筆者撮影

ワンコ用のライフジャケットもSUPと同じデザインで格好いい~。しっかりとしていて体にフィットする様に調整の幅が広く、しっかり浮力もあって、泳ぎをサポートしてくれそうです。

筆者撮影

激しく運動しても、動きを妨げることもなさそうで、中の浮力体を抜けば、普段の散歩でも使えそうです。

筆者撮影

SUPを楽しんでいる方も多いと思いますが、朝、適正圧で膨らませていても、陸に上げて直射日光に当たると中の空気が膨張して高圧になり破裂してしまう可能性があるので気をつけてくださいね。

うちのSUPは10年使ったので接着剤が劣化していたのかもしれませんが……。

INIC Coffee「コーヒーゼリー」

筆者撮影

僕が絶大な信頼を置いている「サタデープラス」のひたすら試してランキング。そのコーヒーゼリーランキング第1位に選ばれたコーヒーゼリーがこちら「INIC Coffee」です!

筆者撮影

あの番組のランキングはガチです。おいしくない物はハッキリ伝えていますし、評価の仕方が普通の人っぽくて本当に信頼しています。どんなに食べたくても身近で手に入らない物が多い中、出会ってしまったら購入してしまいますよね。

INIC Coffeeは、「たった5秒で本格ドリップコーヒーの味わい」をコンセプトにした手軽に煎れられるパウダー状のコーヒー

着色料や香料、添加物は一切不使用で、コーヒーの成分とデキストリンのみで作られています。

このデキストリンは無味無臭でキャッサバのでんぷんから精製され、コーヒー成分を粉末状に保ち解けやすくする効果があります。

これ自体は食物繊維ですので、食物繊維不足を補うために僕はさまざまな物に溶かして飲んでいます。

筆者撮影

実はこのINIC Coffee、ハピキャンとコラボ商品「Motte Coffee」を出しています。

  • 焚き火ブレンド:外で焚き火を囲みながらゆっくり楽しめる苦味の強い深炒りのブレンド
  • ヤッホーブレンド:山の山頂で、疲れた体に優しく染み渡る様にスッキリとした中深炒り
  • 夜ふかしブレンド:キャンプの夜長、落ち着いて語らいたい時に飲みたいカフェインレス

顆粒状のコーヒーというとインスタントコーヒーを思い浮かべますが、INIC Coffeeのパウダーコーヒーは味のバランスが良く、苦いだけではありません。

また、スーパーで販売されているインスタントコーヒーとは違い、焙煎したての香ばしい香りや、豆のもつ果実感やナッツ感、さまざまなアロマの香りも感じられ、バランスの良いおいしいコーヒーでした。

さらに、開けた瞬間からみるみるうちに香りが飛んでしまうインスタントコーヒーと違い、個別包装のINIC Coffeeは、賞味期限も3ヶ月と長く、いつでも開けたてのおいしさが楽しめます。

うれし野ラボ「黒トリュフオイルと松阪牛万能だれ」

筆者撮影

うれし野ラボは、松阪市の辻製油が手がけるブランドで、コーン油やなたね油の精製、ゆずやひのき、黒ニンニクなど、多岐にわたって農産物や1次2次加工品を生産している企業です。

筆者撮影

フレーバーオイルはキャンプに持ち出すのに丁度良いかわいいサイズのボトルで、ひと振りすればいつもの料理がグレードアップしそうなものが沢山ありました。

会場では味見ができたのですが、その中で僕が気に入ったのはこれ!

筆者撮影

パスタやサラダ、リゾットやマリネにしてもおいしそうな「黒トリュフのフレーバーオイル」。ステーキやローストビーフ、ご飯にかけても合う「松阪牛万能だれ」

この2つを購入しました。

うれし野ラボのホームページには商品ごとにレシピが沢山掲載されていて、これを見ているだけでも作りたくなってきます。

なんと、このオイル、ハピキャンでも取り上げられていました。

「FIELD STYLE JAPAN」はライフスタイル総合展示会へ

今回の「FIELD STYLE JAPAN2024」では、家族や大勢で楽しむ「ザ・アウトドア」という感じではなく、よりパーソナルに、よりアウトドアとインドアの境界をなくした遊び方、生き方、ライフスタイルの提案をしたいという意思を展示から感じました

それは、次回2024年11月16日~17日に開催される「FIELD STYLE EXPO 2024」の告知に色濃く反映されてるようで、暮らしと遊びの総合展示会「OUTDOOR & LIFE STYLE FESTA」と掲げ、「FIELD STYLE」は、より身近なイベントに進化します。暮らしと遊びをテーマに、働き方や防災などもご提案。

これから「FIELD STYLE」は、アウトドア用品や遊びのギアだけでなく、インテリアやファニチャー、エクステリア、ガレージ、家まで、ライフスタイルを形作る全ての情報を発信するイベントになる予感がします。

第1回から、ずっと移り変わりを見てきた「FIELD STYLE」を、これからもその移り変わりを楽しみにしたいと思います!

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