日米、初の外交・開発対話 途上国支援で連携強化

米首都ワシントンにあるホワイトハウス

 【ワシントン共同】日米両政府は30日、ワシントンで途上国への開発協力での連携強化を両国外務次官が議論する「外交・開発戦略対話」を初めて開いた。「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国へのインフラ整備を日米が互いに補完する形で効率的に実施し、影響力を強める中国に対抗する狙いがある。

 岸田文雄首相が4月、ワシントンでバイデン米大統領と会談し、同対話の立ち上げで合意。初回会合で日本の岡野正敬外務次官とキャンベル米国務副長官が今後の方向性を擦り合わせた。

 日米はフィリピンと、マニラを含むルソン島の鉄道や港湾の整備を日米の支援で実施する構想を進めている。

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