Z世代が選ぶ『将来役に立たないと思う教科』TOP3は? 1位に「好きだけど…」の声目立つ

Z世代が「将来役に立たないと思う教科」ランキング 1位は?

お笑いコンビ・はるかぜに告ぐ(とんず、一色)がパーソナリティーを務めるラジオ番組『Clip』(ラジオ関西)で、アンケート調査「将来役に立たないと思う教科」の結果を紹介した。

【一覧】Z世代が「将来役に立たないと思う教科」TOP10

取り上げたのは、「Z世代が選ぶ!! 将来役に立たないと思う教科TOP10」(※1)のアンケート調査。番組では主にTOP3について話を展開した。

まず3位には、理科がランクイン。「元素とか電流とか絶対に使わない!」「生活で使ったことがない」と、日常生活で直接的に役に立っている実感がないことが理由とみられた。なかには「国語などの勉強系の教科のなかでは役に立つ場面が一番思い浮かばない」という意見も寄せられた。

番組では「洗剤の容器に書かれている『混ぜるな危険』という注意書きが、なぜ危険なのかがわかるようになる」など、役立つ場面を考えてみたが、「理科で学ばずともライフハックとして調べれば済みそう」という結論に至った。

続く2位は図工。こちらも「工作をする職業が少ない」などの声が寄せられており、専門的な職業でしか活用されない技術であることが、役に立たないとされる理由のよう。

その中で、とんずと一色は「芸人には必要」と力説。「紙ねんどで小道具を作ることもあるので、工作能力が高い方がいい。逆に、芸人は図工と国語ができればいける」と、芸人である自分たちには必須科目だったと熱弁した。

そして1位は、音楽だった。理由には「1番好きな教科だけど音楽系の仕事につかない限り役に立たない」「大人になってからも使うことはあるけど、仕事では使わない」などの意見が並んだ。「音楽は知識がなくても楽しめる」「音楽は人それぞれ好みがある」との声もあり、学ぶよりも自身の感性で捉えたいという意見が多かった。

はるかぜに告ぐの二人も「確かに使うことはないかも」としながら、一方でどこかで役に立つ可能性として「『合唱で何を歌ったか』など、話題にはなるのでは」とコメントした。

なお、ランキング下位、つまり役に立つ教科には、国語、英語、道徳が挙がった。結果を見たとんずは、「心が一番大切。Z世代は、人とのコミュニケーションが大事だと理解できていてスゴイ」と感心するとともに、「授業が楽だから人気があるのでは?」と推察も。二人で「総合学習などが2時間続くと楽だと思っていた」と当時を思い返していた。

※1「Z世代が選ぶ!! 将来役に立たないと思う教科TOP10」は、バイドゥ株式会社が提供するアプリ「Simeji」内で行われたアンケート調査のデータをランキング化したもの。(集計期間:2024年1月22日〜29日、有効回答数:10~24歳の男女3747人)

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Z世代が「将来役に立たないと感じる教科」には、授業内容が日常生活や将来のキャリアに活かせるイメージが持てないという特徴がみられた。ただ、学生時代は将来役に立たないと感じていた教科も、大人になってから意外な場面でその重要性を再認識することも。自分らしさを求めて自身の興味や価値観に合う内容を学ぶことも大切ではあるが、「知らない世界を知る」というのも学ぶおもしろさではないだろうか。

※ラジオ関西『Clip火曜日』2024年5月14日放送回より

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