富山県小矢部市の津沢夜高行燈(あんどん)保存会は6月7、8の両日、同市津沢地区で開かれる「津沢夜高あんどん祭」のポスターを6年ぶりにリニューアルした。目玉の大あんどんによる「ぶつかり合い」の写真などを載せ、迫力ある祭りをPR。今年初めて設ける有料の特別観覧席をアピールするバージョンも作った。
リニューアルしたポスターはA1判で、400枚作成。昨年のぶつかり合いの様子をはじめ、高さ7メートル、長さ12メートルの大あんどん全7基の姿をそれぞれ写真で紹介している。特別観覧席のバージョンは同じサイズで50枚用意した。
観覧席は県が小矢部市、市観光協会、津沢夜高行燈保存会と連携して販売。祭り2日目の6月8日に、津沢あんどんふれあい会館の2階からぶつかり合いを見られる。食事や保存会員による解説が付き、1万400円から。50席分を専用サイトで受け付けている。
8日は同館で、ぶつかって壊れたあんどんを使い、アート作品を仕上げるワークショップも初開催。3千円で当日参加できる。
祭りは五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を祈り、江戸時代から続くとされる市指定無形民俗文化財。保存会の沼田信良会長は「多くの人に魅力を知ってもらい、祭りを大きくしていきたい」と話す。