北朝鮮、短距離ミサイル18発発射 韓国への警告と国営メディア報道

Hyunsu Yim

[ソウル 31日 ロイター] - 北朝鮮国営メディアは31日、訓練で短距離弾道ミサイル18発を発射し、攻撃に対抗するため必要ならば韓国の「ギャング政権」に対する先制攻撃も辞さないという意思を示したと報じた。

朝鮮中央通信(KCNA)によると、金正恩朝鮮労働党総書記が30日に600ミリの「超大型」多連装ロケット砲の発射訓練を指導した。

韓国軍は同日、北朝鮮が東岸沖へ少なくとも10発の短距離弾道ミサイルを発射したと発表していた。

KCNAによると、砲兵部隊は約365キロ先の島の目標に命中させることに成功。金氏はまた、戦争抑止任務を遂行するほか、戦争になった場合に主導権を取るため核戦力の準備を整えるよう指示した。

国営メディアが公表した写真には、専門家の間で「KN25」として知られるミサイル18発が移動式発射台から空中に上昇している様子が写っている。

KCNAはその後、訓練に関する英語の報道で、「砲火のシャワー」は国家の主権を守り敵に反撃する意志を示すと伝えた。

訓練では最近明らかにされた火器管制システムが使用され、これは政府の核兵器統合管理システムの一部だという。

米国務省は、30日の弾道ミサイル発射が複数の国連安全保障理事会決議に違反する無謀な行動だと非難した。

KCNAはまた、米軍の偵察機「RC135U」が29日に日本から朝鮮半島に飛来したことを批判するコラムを掲載。米韓の航空機など偵察資産が北朝鮮の主権を侵害していると訴えた。

韓国メディアは航空機追跡情報に基づき、米軍の偵察機が今週ソウル首都圏上空と西岸沖を飛行したと報じた。

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