オルカンには投資しない?!ではどの投資信託で運用しているのか…イデコで運用資産が1300万円の達人に聞いた

2024年1月からは新しいNISA(新NISA)がスタートしましたが、「元祖つみたて投資」といえば、2001年からスタートした個人型確定拠出年金の「イデコ(iDeCo)」。つみたてNISAが2018年からスタートしたことを考えると、歴史のある制度です。

イデコは掛け金が全額所得控除されるので、年末調整ではおなじみという方も多いのではないでしょうか。

また、最近でも、イデコの掛け金を出せる期間を現在の65歳未満から70歳未満へ延長する議論がされているとの報道が出ていたのを目にされたという方もいるかとおもいます。

さて、今回はそのイデコで運用資産残高が1300万円を超えた40代サラリーマン投資家のRさんに、話を伺っています。

実際の運用内容の画像を見ながら話を進めていきましょう。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

Q1. ここまでのiDeCoの運用状況について教えてください。

お見せしている資料の通り、ここまでの拠出金の累計は738万円です。

ただし、この金額には前職の勤務先で積み立てていた企業型確定拠出年金(企業DC)の拠出金とその運用成果分も含まれています。転職した際に一度運用したものを売却して、現在の口座に移管しました。

イデコの運用資産規模は1300万円

現在の損益は566万円のプラスです。ただし、この含み益はイデコ開始以前の企業DCのものも含めると超過収益の合計はさらに大きくなります。

Q2. どのような投資信託に投資をしていますか。やはりオールカントリーでしょうか。

基本的には国内外の株式のインデックスファンド中心に投資をしています。

世間では「オールカントリー」といった全世界株式のインデックスファンドが人気ですが、個人的には新興国株式が好きではないので、新興国株式が入っているオールカントリーには投資したくないです。

オルカンには投資したくないらしい…

ということで、先進国株式の方が好みです。現在の毎月の掛け金は米国株式と日本株式のインデックスファンドに投資をしています。

Q3. なぜ新興国株式には投資をしていないのでしょうか。

金利水準が高いときはパフォーマンスが上がりにくいからです。低金利の時は新興国株式もパフォーマンスがでるのですが、現状はかなりきついのではないでしょうか。

オールカントリーの過去のパフォーマンスがよかったことは認めるのですが、低金利の状態が長く続いたということも忘れるべきではないでしょう。

過去のパフォーマンスを重視する運用は、車のバックミラーを見ている状況と似ていて、未来を見ているわけでは決してありませんからね。

Q4. 米国株式のインデックスファンドはどのようなものでしょうか。

ダウのインデックスファンドに投資をしています。

私の運用している証券会社のラインナップにこれしかないんですよ…残念ながら。

ただ、これでいいと思います。

米国株式と日本株式で全部…オルカンではない

実はインデックスファンドもあまり多くの銘柄に投資をしているのも好きではありません。

また、オールカントリーやワールド、コクサイもそうですが、米国のハイテク株の割合が大きくなりすぎて、正直インデックスファンドの中身自体のリスクが大きすぎるなと思っています。ダウの30銘柄くらいがちょうどいいです。

Q5. 日本株式のインデックスファンドはどうでしょうか。

大型株中心のインデックスファンドを散らして購入しています。

どれが一番パフォーマンスいいか、競わせてます。

結果が出たら、そちらに寄せていきたいと考えています。

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