「ピクニック」コンセプトに意欲作 佐賀生3人がグループ展

グループ展を開いている(左から)山本千夏さん、竹下綾香さん、福永知花さん=佐賀市の佐賀大本庄キャンパス

 佐賀大大学院地域デザイン研究科の学生3人が、グループ展「まだ顔しか知らない」を佐賀市の同大本庄キャンパスで開いている。これまであまり接点がなかったという3人が、展覧会を「知らない人との初めてのピクニック」に見立てた意欲作を展示している。6月1日まで。

 福永知花さん(22)は、実際に行ったピクニックを撮影した映像をモニターで再生。音声を書き起こしたテキスト、テキストを読み上げるAI音声をまねたシャドーイングと組み合わせて、「他者に踏み込む行為」としてのピクニックと向き合う。

 作品と記憶の関係を探る竹下綾香さん(22)の「リフレインする青」は3点構成で、どの風景にも青色の要素がある。自身の記憶の中にある風景を、岩絵の具と水干絵の具で描いた。山本千夏さん(22)は縦長のクラフト紙にたくさんの穴を開け、できた丸い紙や残ったクラフト紙を壁に貼り付けた実験的作品を並べた。

 会場は芸術地域デザイン学部2号館「NIGOKAN GALLERY」。午前11時~午後6時(1日は午後3時まで)。入場無料。(清川千穂)

ピクニックの映像や音声を書き起こしたテキストなどを作品として展示する福永知花さん

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