総務省が31日発表した5月の東京都区部の生鮮食品を除く消費者物価指数(中旬速報値、2020年=100)は前年同月比1.9%上昇の106.7だった。再生可能エネルギーの普及に向けて料金に上乗せしている賦課金が引き上げられ、電気代が13.1%上がったことが影響した。伸び率は4月の1.6%から3カ月ぶりに拡大した。
電気代は価格を抑える政府の補助金が6月使用分から廃止となるため、今後も家計の負担は増しそうだ。
生鮮食品を除く食料は3.2%上昇。最近は値上げの動きが落ち着いており、伸び率は4月から横ばいだった。
東京都区部の指数は、全国の物価動向の先行指標となる。