アグリカレッジ福島×大天狗酒造 日本酒「青春の歌」共同開発

完成した日本酒を在校生に手渡す小針さん(前列右)

 県農業総合センター農業短期大学校(アグリカレッジ福島、矢吹町)と大天狗酒造(本宮市)が日本酒「青春の詩(うた)」を共同開発した。学生が育てた県オリジナル酒造好適米「福乃香(ふくのか)」を使用し、コメの甘みやうまみなどバランスを整えた純米酒に仕上げた。お披露目式が30日、同校で行われた。

 昨年から共同開発が行われてきた。今年3月に卒業した水田経営学科の桑島大智さんが卒業研究で福乃香を栽培。収穫したコメは、同短大の元職員の紹介で大天狗酒造が購入し、日本酒を造った。共同開発には桑島さんを含む卒業生8人が携わり、田植えやラベルのデザインを考案した。

 お披露目式では、杜氏(とうじ)の小針沙織さんが「さまざまな個性を感じられる味に仕上げた。ラベルも自分たちにはない発想がたくさんあり、すてきだ」と完成品の出来栄えを語り、在校生に日本酒を手渡した。

 7店で350本限定販売

 価格は720ミリリットル入り1540円で、6月1日から県内7店で限定350本を販売する。販売店次の通り。

 大天狗酒造、宍戸善四郎商店(矢吹町)酒の桜家、あんどう酒店、陰山酒店、愛情館(郡山市)山桜斎藤酒店(石川町)

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