OPECプラス、減産措置の一部を来年まで継続方向で最終調整=関係者

Dmitry Zhdannikov

[ロンドン 30日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国でつくる「OPECプラス」は、6月2日の会合での生産方針合意に向け、減産措置の一部を来年まで継続する方向で最終調整に入っている。事情に詳しい3人の関係者が30日明らかにした。

OPECプラスは現在、世界全体の需要の約5.7%に当たる日量586万バレルの減産を行っている。

このうち正式の枠組みとして年末までに決められた減産幅は366万バレルで、数カ国による自主的減産の220万バレルは6月末が期限。関係者の話では、年末までの366万バレルの減産の全てないし一部を来年に延長し、220万バレルの自主減産の全てないし一部は今年第3・四半期か第4・四半期まで続ける案が浮上しているという。

2人の関係者は、来年までの減産措置延長は、年内に各国別の新たな生産能力に関する合意が成立することが条件になる公算が大きいと述べた。

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