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音楽劇「夜のピクニック」などを手がけた演出家、深作健太さん(51)率いる劇団ユニット「深作組」による舞台「ノラ-あるいは、人形の家-」が6月1日から、茨城県水戸市五軒町の水戸芸術館ACM劇場で開かれる。歌や生演奏、特設の能舞台など斬新な演出を通して、驚きや新たな発見を楽しめる。
同作は、イプセンの名作戯曲「人形の家」を、現代のドイツ・ベルリンを舞台に再構成。主人公ノラが他者との関わりの中で変化していく姿を、声優アーティストとして活躍する夏川椎菜さん(27)が熱演する。深作さんは「新しいことを始めるにはエネルギーが必要。全ての悩む人へ、背中を押せるような舞台にしたい」と話す。
目玉となるのは、特設の能舞台。鏡板に描かれた松をクリスマスツリーに見立てるなど、ドイツ演劇と能を融合させ、現代日本をあらためて見つめ直す演出となっている。
深作さんは「一人の人間が決心し、旅立っていく様子を見送ってほしい」と来場を呼びかけている。
公演は、1日、2日の午後2時から。問い合わせはチケット予約センター(電)029(225)3555。