マージャン真剣勝負、若者と高齢者が対決 実は看護学生の実習

高齢者とマージャンを楽しむ学生たち(南丹市八木町・京都中部総合医療センター看護専門学校)

 マージャンの腕前を、看護学生たちが高齢者と競う―。実は、京都中部総合医療センター看護専門学校(京都府南丹市)が地域交流のために開いた実習の一環。肩肘張らない触れ合いから患者との接し方などの技術向上につなげる狙いがある。

 学生41人が参加し、住民グループ「八木町南地区大堰塾」の呼びかけで高齢者約40人が24日に集まった。

 実習でマージャンに挑んだのは今回が初。高齢者からマージャンを教えてもらった2年の学生(19)は「面白かった。座学と違って、高齢者の方と実際に接することで話し方や聞き方で気付けたことがあった」。

 今回は輪投げを楽しめるコーナーも設けた。高齢者の投げた輪が的に入ると、学生は「上手ですね」と手をたたく。医療現場で必要な「声かけ」などのスキルを学んだ。

 高齢者の血圧や血管の測定、手や足を温水で洗う実習もあった。「足浴」を体験した女性(83)は「みんな優しく接してくれました。頑張ってねと伝えました」と喜んでいた。

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