鎌田大地とラツィオ、残留濃厚も条件面で難航? 現地報道「獲得を狙うクラブを喜ばせる」

鎌田大地の去就はどうなる?【写真:ロイター】

ラツィオが設定した契約解除金より低い金額を鎌田が提示か

日本代表MF鎌田大地はイタリア1部ラツィオに残ることが濃厚となっているなか、移籍情報に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏が最新情報を伝えた。

2023-24シーズンよりラツィオでプレーする鎌田。当初はスタメン起用もあったが、徐々に出場機会から遠ざかった。そんななか、前任マウリツィオ・サッリ氏体制が24年3月中旬に終焉を迎え、新たにイゴール・トゥドール監督が就任。すると鎌田を中心的な存在に据え出場機会が増加する。

鎌田もパフォーマンスを高め、今季はセリエA戦29試合出場で2ゴール2アシストをマーク。この得点は22-23シーズンセリエA王者のナポリ(第3節/2-1)、今季王者のインテル(第37節/1-1)から奪ったものだった。

6月末で一旦契約の切れる鎌田は、これまで去就について多方面が情報を報じた。ロマーノ氏は「ラツィオは給与面で合意した後、契約延長を完了するために鎌田大地が契約解除金の額に同意するのを待っている」と自身の公式X(旧ツイッター)で現状を伝えた。

条件の中で、「ラツィオは2000万ユーロ(約34億円)前後の放出条項を望んでいる」とされるが、鎌田はより低い契約解除金を提示したと見られている。ラツィオ専門サイト「The Laziali」も「鎌田が新契約に前向き」だと報じつつも、「低額の放出条項となれば、クリスタル・パレスをはじめとする獲得を狙うクラブを喜ばせるに違いない」と移籍の可能性が残されている点も留意した。

フランクフルトの元監督オリバー・グラスナー氏が率いるイングランド1部クリスタル・パレスが鎌田を狙っているとも報じられており、ロマーノ氏も「パレスは元監督のグラスナーと共に、何が起こるかを待っている」と、今後の展開を探っているようだ。(FOOTBALL ZONE編集部)

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