バス経路設定にAI活用 天神町で実証実験開始 藤沢市

AIオンデマンドバス(提供:神奈川中央交通)

天神町地区で6月1日(土)から、経路設定にAIを活用するオンデマンドバスの実証実験が始まる。神奈川中央交通(株)と神奈中タクシー(株)が市や天神町自治会と連携した取り組み。毎日午前10時から午後4時までの運行となる。

同バスは、最大8人乗りマイクロバス2台が六会日大前駅西口に発着し、地区内42ヵ所の乗降ポイントを巡る循環線。アプリや電話での配車リクエストに応じた運行を実施する。

各ポイントを結ぶ経路は、アプリ「のるーと」のAIが最適なルートを判断し、運転手に指示を送る。時刻表ではなく利用客のリクエスト状況に応じた運行が可能となるという。

11月30日(土)まで運行。1乗車につき大人300円(IC利用で200円)、子ども150円(同50円)。同アプリで3日前から利用直前までに日時、人数、ポイントを選択し配車予約。または電話(【携帯電話】090・1551・4112)で前日から30分前までに予約が可能となる。

同地区では以前から同駅発着の路線バスが運行していたが、新型コロナ禍の外出自粛以降、利用者は減少していた。同自治会の山本武会長(58)は、「街の開発当初からの住民は近年高齢化し、自家用車に乗らない人が増える中、地域では公共交通機関がまた必要になる。住民が元気に外出するきっかけになれば」と語った。

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