ニッスイ 新たに10の重要課題 次期中計の前段階に

ニッスイは、長期ビジョン「Good Foods 2030」の達成に向け、「海洋の生物多様性の主流化」「健康課題の解決」「ミッションへの共感とブランディング」「グローバル展開の加速」など新たに10のマテリアリティ(重要課題)を特定した。

16年に策定した3つのテーマから見直すもの。新しいマテリアリティは、全社のリスクマネジメントと連動させ、次期中期経営計画(25年度以降)の戦略策定やKPI設定のベースとする。

見直しの理由は、前回策定時に比べ気候変動や人権などのESG関連、地政学的リスクや技術革新への対応など多様な課題が顕在化してきたため。

同社は22年に始動した長期ビジョンのもと、「サステナビリティ経営の推進」と「事業ポートフォリオマネジメントの強化」に取り組み、環境・社会・人財・経済の4つの価値創造を目指している。

それらの方針に基づき、マテリアリティを「海洋の生物多様性の主流化」「脱炭素・循環型社会への貢献」「持続可能なサプライチェーンの構築」「健康課題の解決」「人財育成と多様な人財の育成」「労働力確保と生産性の向上」「ミッションへの共感とブランディング」「DXによる革新」「グローバル展開の加速」「食に関わるイノベーションの創出」の10項目に特定した。

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