仏、ノルマンディー上陸80周年式典にロシア招かず 大統領府が発表

John Irish

[パリ 30日 ロイター] - フランス大統領府は30日、ウクライナ侵攻を理由に6月6日に行われる第2次世界大戦のノルマンディー上陸作戦80周年記念式典にロシアを招待しないと発表した。

運営当局は4月、フランスでの行事にプーチン大統領を招待しないが、戦争におけるロシアの犠牲を悼むため同国の代表者は歓迎するとの方針を示していた。

ただ今回の発表に先立ち、外交筋がロイターに、ウクライナの戦争に加え、同盟国からロシアの出席に懸念の声が出ていることから仏政府が当初の方針を撤回したと明かしていた。

式典には、ウクライナのゼレンスキー大統領のほか、バイデン米大統領らを含む国家・政府首脳数十人が出席する。

仏大統領府当局者は記者団にロシアの欠席を確認し、「ロシアは招待されていない。2022年に開始された侵略戦争はここ数週間で一段と激化しており、出席の条件が整っていない」と説明した。

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