鎌田大地とラツィオの交渉、争点は契約解除金? 延長オプション行使期限は5月31日

ラツィオとの交渉が最終局面を迎えている鎌田大地[写真:Getty Images]

ラツィオとの新契約締結が近づいているとされる日本代表MF鎌田大地(27)だが、交渉のポイントは契約解除金になるという。

今シーズンからラツィオでプレーする鎌田。マウリツィオ・サッリ監督の下では序列に大きな変化が生じ、苦しい時間を過ごしていた。

1月にも移籍の話が浮上し、退団も迫っていると見られた中、残留を決断。その後、サッリ監督が辞任し、イゴール・トゥドール監督が就任するも、1年での契約で去ることが濃厚とされてきた。

しかし、トゥドール監督は鎌田を高く評価。リーグ戦では先発で起用し続けただけでなく、その存在価値を常に口にし、残留に向けてクラブが動き出す後押しをした。

鎌田も自身の立ち位置が変わり、ピッチ上のパフォーマンスも上昇。移籍に動いていた気持ちにも変化があり、ラツィオに残留することで話し合いが進んできた。

鎌田は残留を決断し、クラブと新契約について交渉を進めているが、最後のハードルは契約解除金だという。スペイン『Relevo』のジャーナリスト、マッテオ・モレット氏が伝えた。

モレット氏によれば、ラツィオは鎌田に対して契約解除金を2000万ユーロ(約33億9000万円)に設定したい考えがあるとのこと。一方で、鎌田はより低い金額の設定を望んでいるという。

当初、鎌田はラツィオと3年契約を結んだとされていたが、実態は1年契約+2年間の延長オプション。このオプション期限は5月31日となっているため、この日を超えるとフリーになる状況だ。

鎌田にはフランクフルト時代の恩師であるオリバー・グラスナー監督が指揮するクリスタル・パレスが関心を寄せているとのこと。ラツィオが譲歩すれば、6月に入ってからもクラブに残ることになるが、どういった結末を迎えるか注目だ。

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