中国のステンレス製ロケットメーカー、中軌道コンステレーション衛星で協力

中国ロケットメーカーの箭元科技(Space Epoch、Sepoch)は地球中軌道(MEO)衛星コンステレーションの打ち上げで、衛星通信事業者の十方星鏈(Shifang Xinglian)と協力すると発表した。

Space Epochは再使用可能なステンレス製ロケット「Longyun-70」を開発している。全長64mで高度1100kmの太陽同期軌道(SSO)に6.5tのペイロードが投入できるLongyun-70は、2023年1月にエンジンテストを実施した

Space EpochとShifang Xinglianの共同声明によれば、両社はそれぞれの強みを生かし、中軌道の中継衛星の打ち上げと、宇宙ベースの計測、新型商用ロケットの姿勢制御などの技術で協力する。

高度2000~3万6000kmのMEOを周回する衛星は、カバレッジが広い静止軌道(GEO)と低遅延な低軌道(LEO)のバランスが取れているというメリットがある。LEOの衛星コンステレーションよりも少ない衛星数で、グローバルカバレッジが実現できるとされている。測位衛星システム(GNSS)の代表格である米Global Positioning System(GPS)の衛星は高度2万2000kmを周回している。

(出典:Jiuzhou Yunjian)

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