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Jan Strupczewski
[ブリュッセル 30日 ロイター] - 欧州連合(EU)の貿易相らは30日、ロシアとベラルーシから輸入する穀物に関税を課すことを決定した。
安い穀物がEUに入り、域内の農家から不満が出ていたことから、欧州委員会が3月に関税を提案していた。
7月から穀物に1トン当たり95ユーロ(102.76ドル)、油糧種子に50%の関税を課す。
EU議長国を務めるベルギーのペテゲム財務相は、ロシアとベラルーシからEUに輸出される穀物を事実上止めることが目的だと説明。「EUの穀物市場が不安定になることを防ぎ、ロシアがウクライナ領土で違法に生産した穀物の輸出を停止し、輸出収入をウクライナ戦争の資金に充てることを回避する」と述べた。
2023年のロシアからの穀物輸入量は420万トンで、13億ユーロ(14億ドル)に相当し、EU市場全体の約1%を占めた。
欧州委員会は、ロシアの小麦輸出量が3500万トンから5000万トンに増加していることから、輸入が増加するリスクがあるとしている。