京都府宇治市出身の西村永遠「パリ五輪でGK勝ち取る」水球男子日本代表、狭き門に挑む

パリ五輪に向け、抱負を語る水球男子日本代表の西村永遠選手(宇治市役所)

 水球男子の日本代表「ポセイドンジャパン」のメンバーとして、京都府宇治市出身の西村永遠(とわ)選手(26)が7月26日開幕のパリ五輪に出場する。市役所で松村淳子市長らから激励を受け、「(五輪で)ゴールキーパー(GK)の1枠を勝ち取れるよう、精進していきたい」と意気込みを語った。

 西村選手は市内の木幡小学校、木幡中学校の卒業生。幼い頃から水泳を習い、中学2年の時に京都踏水会(京都市左京区)で水球を始めた。現在は実業団チーム「イカイKingfisher74」に所属している。

 水球男子の日本代表は、昨秋の杭州アジア大会で53年ぶりに優勝を果たし、五輪の出場権を獲得した。西村選手はGKとして決勝の中国戦に先発し、勝利に貢献。今年4月に発表された五輪の出場メンバー13人に選出された。

 激励会で、松村市長は「体調管理に気を付けて、ベストを尽くせるように頑張ってください」とエールを送った。

 西村選手は、自身のプレースタイルについて「相手との駆け引きが得意なので、それをうまく活用したい」と説明。12カ国が出場する五輪に向けて「日本代表チームとしてまずはベスト8を目指す」と抱負を述べ、「水球はスピーディーな試合展開がほかのスポーツにはない。見て楽しんでほしい」と競技の魅力をアピールしていた。

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