『虎に翼』伊藤沙莉、つらい出来事の連続だった第8、9週を振り返る「感情の焦点をどこにも合わせられなくなってしまった」

By TV LIFE

連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合ほか 毎週月曜~土曜 午前8時~8時15分ほか)より、主人公・佐田寅子役を務める伊藤沙莉のインタビューが到着した。

2024年度前期の連続テレビ小説第110作のタイトルは『虎に翼』。日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった女性・三淵嘉子をモデルに、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供たちや追い詰められた女性たちを救っていく、情熱あふれる法曹たちの物語を極上のリーガルエンターテインメントとして送る。

このたび、主人公・佐田寅子役の伊藤沙莉が第8、9週を振り返るインタビューが到着。寅子にとってつらい出来事の連続ながら、愛する人との幸せを感じる瞬間も多くある展開が繰り広げられる中、寅子の渦巻く感情を伊藤はどんな思いで演じていたのか。

伊藤沙莉 インタビュー

『虎に翼』©NHK

◆第8週は、伊藤さんから見てどんな週でしたか?

寅子にとっては理想や夢が打ち砕かれて、試練と挫折の連続。演じていてとてもつらかったです。やっと弁護士になれたのに辞めることになったり、やっと恋をして相手を大事に思えるようになったところで戦争へ行ってしまったり。いろいろなものを得ると同時に、失っていく週でした。
1週目の第5回(4月5日放送)で、お母さんのはる(石田ゆり子)が予言のように「でも、(弁護士に)なれなかったときは?」「なれたとしても、うまくいかずその道を諦めることになったときは?」と寅子に問いかけていましたが、まさしくその通りになって。寅子としては一番悔しい展開だったと思います。つらいことも多かったですが、優三さん(仲野太賀)との愛が深まり、すごく幸せなときもありました。その幸せな時間があまりに短いという切なさも、物語としては好きなんですよね。

◆優三を演じる仲野太賀さんとの掛け合いはいかがでしたか。

ご本人にも何度伝えたか分かりませんが、本当に優三さん役が太賀さんでよかったと心から思いましたし、互いにそうした言葉を掛け合ううちに、より絆が深まりました。太賀さんはお芝居についていろんな提案をしてくれながら、私の考えを整理させてもくれて。特に第8週で寅子として演技が自然とできたのは、優三さんが太賀さんだったというのがとても大きかったです。あらためて振り返ると、演じていてすごくいい時間でした。

◆第43回(5月29日放送)では、優三の死を隠していたことを直言(岡部たかし)がざんげする場面もありました。

この週はもう、感情がぐちゃぐちゃで。このシーンでは、寅子の気持ちを整理したくて演出の方に相談したんです。なかでも「でも、お父さんだけだったよ……家族で女子部に行っていいって言ってくれたのは」というせりふを言うときは、寅子としてあふれてくる感情が、喜怒哀楽のどこに属しているのか分からなくなって。
感情の焦点をどこにも合わせられなくなってしまったんです。そこで「答えなんか出そうと思わなくていいよ、もうぐちゃぐちゃのままでいい」とアドバイスをいただいて。その通りに、あえて特定の感情に焦点を定めずに演じたからこそ、違和感のない自然な表現ができたと感じています。

◆このほかに、印象深かったシーンを教えてください。

第44回(5月30日放送)の、第1回(4月1日放送)につながる河原のシーン! 優三さんの幻影に「トラちゃんができるのは、トラちゃんの好きに生きることです」と改めて励まされて、それと同時に新しい日本国憲法を手にするという、終わりと始まりがリンクするところが物語の造りとしてもおもしろいと思いました。続く10週からも、楽しんでいただけたらうれしいです!

『虎に翼』©NHK

番組情報

連続テレビ小説『虎に翼』
NHK総合ほか
毎週月曜~土曜 午前8時~8時15分ほか

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