異人館の街並みに魅せられて 神戸を描き続けた画家・小松益喜さんの作品展

神戸・北野の異人館を中心に、街並みや建物を描き続けた画家・小松益喜さんの作品展が神戸の美術館で開かれています。

赤レンガの塀に、飾り戸のついた洋風建築。

1936年ごろに制作されたこの作品は、当時神戸のトア・ロードにあった貿易商の邸宅を描いたものです。

神戸市東灘区にある神戸ゆかりの美術館では、画家・小松益喜さんの生誕120年を記念した作品展が開かれています。

1904年高知県で生まれた小松さんは、東京美術学校を卒業後、神戸を訪れました。

目の前に広がる異国情緒漂う景色。

その街並みに魅了された小松さんは、そのまま神戸に移り住み、制作を続けることになりました。

会場では、小松さんが描いた神戸の街だけでなく、旅行で訪れたヨーロッパの風景を描いた作品などおよそ130点が並び、まるでタイムスリップをして当時の街を散策するような気分を味わうことができます。

この作品展は6月16日まで開かれています。

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