1950-1960年代 日本映画と音楽 作曲家25人による61作品を特集上映 @国立映画アーカイブ

1950年代から1960年代の日本映画とその音楽についての上映と展覧会による大型企画が国立映画アーカイブ(東京 京橋、旧 東京国立近代美術館フィルムセンター)にて開催されている。

日本の映画産業が隆盛を極めた1950年代から1960年代。映画界はさまざまな芸術分野のエキスパートたちに協力を仰ぎ、作品を送り出した。その最たるものの一つが音楽と言える。多くの作曲家たちが映画界と手を結び、その繁栄を力強く支えた。作曲家たちには、映画の仕事は創作意欲を実践に移す貴重な機会になった。当時、活躍していた「3人の会」の黛敏郎、芥川也寸志、團伊玖磨などの作曲家たちを取り上げ、上映企画では、25名による作曲家が携わった61作品(ニュープリント4作品)を上映。展示では、200点を超える貴重な自筆譜などを通じて彼らの功績を顕彰する。
なお、特集上映及び展覧会では、同施設の研究員などによるレクチャーなども実施される。上映では、6月8日15:40の回ほか(下図スケジュール表参照)、展覧会でのギャラリートークでは6月29日14:40〜に予定され、7月と8月にも開催される。詳細は公式にWEBサイトにて発表される。

今回、上映企画について、担当研究員からお話を伺う機会を得た。

上映企画「日本映画と音楽 1950年代から1960年代の作曲家たち」インタビュー
国立映画アーカイブ 主任研究員 大傍正規
国立映画アーカイブ 特定研究員 藤原征生

パンフレットより

上映企画の初日の5月25日には、国立映画アーカイブ内の長瀬記念ホール OZUにて、このホールでは史上初となるコンサート《映画音楽がやって来た!「日本映画と音楽」特別演奏会》が開催され、多くのファンが席を埋めた。アンコールは「男はつらいよ」の主題歌。作曲の山本直純の孫でもあるソプラノ独唱の山本澄奈や、バリトン独唱 根岸一郎、ヒーロー・コーラス、そして、観客が歌声を合わせ、オープニングに相応しい演奏会のフィナーレを飾った。
演奏会についての詳細については関連記事を参照

企画上映 概要
会期:2024年5月25日(土)-7月28日(日)※休館日:月曜日会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU(2階)
上映企画 WEB:https://www.nfaj.go.jp/exhibition/japanese-cinema-and-music202404/

展覧会 概要

会期:
2024年4月9日(火)~8月23日(金)
会場:
国立映画アーカイブ 展示室(7階)
開室時間:
11:00am-6:30pm
(入室は6:00pmまで)
*4/26、5/31、6/28、7/26の金曜日は11:00am-8:00pm
(入室は7:30pmまで)
WEB:https://www.nfaj.go.jp/exhibition/japanese-cinema-and-music2024/

国立映画アーカイブ MAP

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