キャンプ&アウトドア「写真のコツ」外出先でも使える「プチ技3選」

北海道・美瑛にて壮大な十勝岳連峰を眺めながら記念撮影

キャンプは自然の中でのんびりと過ごすイメージがあるが、実際はそのイメージよりも忙しい。設営して、料理して、片付けて……と、意外とやることが多く、気づけばあっという間に撤収の時間。本当は写真に残したい瞬間がたくさんあったのに、急いで撮った写真には、買い物袋やゴミが映り込んでいたり、撮りたかった景色が見切れていたりして、帰ってから見返すと後悔することも多い。

今回は、筆者がキャンプ時の撮影の際に意識していることを3つ紹介する。とはいえ、プロカメラマンが使うような高度な技術の話ではなく、撮影するときに少し意識するだけで写真がワンランクアップするような、簡単なコツである。使用するのはカメラはもちろんスマホでもOK。あくまでも、目的はキャンプやアウトドアを楽しむこと。ピクニックやちょっとした外出先でも役立つことなので、 難しいことは考えずに、カメラを構えてみよう。

■景色と人を撮るときは地面を広く写さない

アウトドアでの撮影シーンでよくあるのが、景色と人の写真。壮大な景色を背景に人(もしくはテントなど)を撮影するときは、全体のバランスに注意しよう。メインとなる「景色と人」の割合を大きくして、地面の割合は小さくしたほうが、主題が引き立つ写真となる。カメラはできるだけ地面に近い、低い位置から、見上げるような角度で撮影すると、自然にバランスのとれた写真を撮ることができる。

●スマホで撮るときの裏ワザ!

スマホで撮影する際におすすめしたいのが、スマホの上下を逆さにして撮る方法だ。通常、スマホのカメラレンズは本体上部についている。このまま普通に構えて撮ると、上からのぞいているような画角になりがちだ。スマホの上下を逆さにするだけで、自然と下からのアングルになり、被写体と背景をバランスよく撮影できる。とても簡単な方法なので、ぜひ試してみてほしい。

■自然体をねらって、背後や横から撮る

「こっち向いて〜! はいチーズ!」の合図で撮る笑顔の写真はマストでほしいが、自然の中で過ごす写真は、被写体の自然な姿も残したい。正面からの写真にこだわりすぎず、背後や横からの写真も撮ってみよう。撮影者から「ここを歩いて」、「ここでおしゃべりしてて」と具体的な指示を出してあげると、被写体側もカメラを意識せずに自然体でいられる。あとはさまざまな角度から撮影しよう。

実は、この撮影方法は「撮られる側」にもメリットがある。筆者の場合でいえば、キャンプのときは、顔がむくんでいたり、すっぴんだったりと、何かとコンディションが悪いタイミングがある。そのようなときに、正面からカメラを向けられても正直うまく笑えない。「今、正面から撮られたくないな……」というときは、「横から撮ってくれない?」と被写体側からリクエストすれば、あとで消去してほしい写真をチェックする手間も省けるだろう。

■キャンプギアは自然物と一緒に撮る

お気に入りのキャンプギアはカッコよく撮りたい。ギアを撮りたいときは、木や植物などの自然物と一緒に撮ることを意識してみてほしい。ギアを使っていないときは、思い切って地面に置いてみるのもおすすめ。木や薪の近くに置くと、ギアの無骨な表情が際立つ。

キャンプの雰囲気をそのまま写真に残すことができたら、帰宅後もキャンプの余韻にどっぷり浸ることができる。お気に入りの写真をSNSにアップしたり、仕事の休憩中にカメラロールを眺めながら次のキャンプの計画を練ったりするのも、キャンプ後の素敵な時間の使い方だ。紹介した写真撮影の3つのコツを頭の片隅に置いて、存分にキャンプを楽しんでもらいたい。

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