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飛森(とんもり)谷戸水生植物観察池で5月25日、田植え体験会が行われた。
「とんもり谷戸の自然を守る会」と「生田緑地共同事業体」が主催するどろんこ教室のキックオフ企画。14回目の今年は、親子や近隣の保育園、学童の子どもたちなど約150人が参加し、田植えに挑戦した。参加者は横一列になって目印に苗を植えていった。慣れない泥の中での作業に尻もちをつく大人も。
今後は草刈り、網かけ、かかし作りを経て、10月に稲刈り、脱穀を行う予定。
地酒造りに一役
苗の種類は、うるち米ともち米、そして川崎の地酒「出穂(しゅっすい)」に使う酒米「楽風舞」。かつて川崎にあった「田ゆう」という地酒が生産者の高齢化とともに生産が途絶えたため、地酒を復活させようと有志が集まり、2018年に完成したのが「出穂」だ。「カワサキ地酒プロジェクト実行委員会」は、本当の意味での地酒復活のため、市民を巻き込んだ酒造りに取り組んでいる。関係者は「高校生にも参加してもらい、自分が育てた米からできた酒を二十歳の記念として飲んでもらいたい」と期待を寄せる。
とんもり谷戸の自然を守る会は、毎月第2日曜日に森の下草刈りや平瀬川の掃除などを行っている。地酒プロジェクトのメンバーでもある高木一弘会長は「年々規模が大きくなっている。郷土愛を次世代につなげてほしい」と思いを話した。