那覇空港行き3便、嘉手納基地に着陸 悪天候で

 31日午前、那覇空港に到着を予定していた少なくとも7便が、空港上空の悪天候で行き先を嘉手納基地や関西国際空港、福岡空港、鹿児島空港、石垣空港に変更した。

 那覇空港事務所や航空各社によると、羽田発の日本航空(JAL)907便と全日空(ANA)467便、福岡発の日本トランスオーシャン航空(JTA)53便の計3便は嘉手納基地へ到着した。那覇空港に向けた再出発までは数時間かかる見込み。嘉手納基地に着陸した民間機は、同基地北側に位置する旧海軍駐機場に駐機している。

 関空に到着したJAL909便は既に那覇空港に向けて再出発した。

 那覇空港事務所によると、空港上空の悪天候が続けば、嘉手納基地の他、宮古空港に目的地変更する便が出てくる可能性がある。

霧と低い雲で視界不良となった那覇空港=31日午後1時9分(竹尾智勇撮影)
沖縄県の米軍嘉手納基地に着陸する日本航空機=31日午前11時42分
那覇空港上空の悪天候で米軍嘉手納基地に着陸した全日空機(奥)と日本トランスオーシャン航空機=31日午後0時40分

 気象庁の那覇航空測候所によると、現在南風が吹いている影響で、低い位置に発生した雲が那覇空港周辺に流れ込み、霧と低い雲が混在して視界が悪くなっている。

 視界不良や使用機の到着遅れにより、那覇空港を出発する便にも遅延や欠航などの影響が出ている。

 那覇空港ビルディングによると正午現在、那覇空港内では大きなトラブルは起きていない。

 また、那覇空港では同日午前、スカイマーク機の機体部品が滑走路に落下した可能性があったため、午前10時39分から53分まで、点検で滑走路が閉鎖された。那覇空港事務所によると、部品は確認されず、閉鎖も解除された。

天候トラブルに伴い混雑するカウンター=31日、那覇空港
出発遅延を知らせる電光掲示板を確認する利用客ら=31日、那覇空港

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