沖縄戦など犠牲者の名を刻む「平和の礎」 181人を追加刻銘へ 総数24万2225人に 糸満市摩文仁

 沖縄県は31日、沖縄戦などで犠牲になった人たちの名前を刻む糸満市摩文仁の「平和の礎」に、ことしは181人を追加刻銘すると発表した。刻銘者の総数は二重刻銘などに伴う削除2人を除き、24万2225人となる。

 沖縄県平和・地域外交推進課によると、ことしの追加刻銘者の内訳は県内24人、県外157人。県内は金武町4人が最多で、名護市、糸満市がそれぞれ3人と続く。県外は東京都50人が最多で、広島県32人、宮城県28人など14都道県だった。

 県によると、県外の追加刻銘者は太平洋戦争中に撃沈された日本軍の戦艦の乗組員が大半を占めるという。

 追加刻銘者数は、205人だった2011年以降2桁で推移していたが、23年は3桁の365人で、戦艦大和の乗組員が多数含まれた。

 今回の追加により、全刻銘者の内訳は県内14万9658人、県外7万7978人、海外1万4589人となる。刻銘作業の時期は調整中という。

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