WTTチャンピオンズ重慶＜5月30日～6月3日／中国＞
31日、男子シングルス1回戦で張本智和（20=智和企画／世界ランク11位）がO.アサル（32=エジプト／同22位）をゲームカウント3-2で下し、2回戦に進出した。
張本の初戦の相手は2023年世界卓球ベスト8のエジプトのエース、O.アサル。過去の戦績は1勝1敗で、前回の対戦（2022年）では張本がフルゲームで敗れている。
第1ゲームは相手のバックサイドにボールを集めて、得意のバックハンドで優位に立った張本。無理に強打で決めようとはせず、丁寧にコースを突くクレバーな戦いぶりで危なげなくゲームを先取する。
しかし第2ゲームはギアを上げてきたO.アサルの強打をさばくことができず、出足から0-8とリードを許すと、バック対バックのラリーでもミスが出てゲームを奪われる。
第3ゲームは要所で回り込みフォアドライブを決めてゲームを奪い、王手をかけたものの、続く第4ゲームは8-4のリードから、終盤に強打のミスなどがあり9-11と逆転を許す。
張本にとっては苦しい展開となったが、それでも慌てず、相手のフォア前とバック奥を突く王道の戦術を貫いて再び流れを引き寄せると、最後もツッツキで相手のドライブミスを誘ってフルゲームの接戦を制した。
2回戦では同世代のライバル、世界ランク7位の林昀儒（22=台湾）と対戦する。
＜WTTチャンピオンズ重慶 男子シングルス1回戦＞
張本智和 3-2 O.アサル（エジプト）
11-5/2-11/11-8/9-11/11-4
