トヨタ「ランクル250」はオフロードもオンロードも!価格は520万円から…

優れた悪路走破性能と実用性・快適性を兼ね備えたクロカン

ランクル250シリーズの登場で、「ランドクルーザー」の3モデルのポジションは、より明確になりました。

車名も原点回帰を図って全車「ランドクルーザー」に統一されています。

ランクル250の先代モデルとなる「ランドクルーザープラド」は、ライトデューティーモデルとして高級・豪華路線を走ってきました。

新しくなった250シリーズでは“原点回帰”をキーワードに、ランドクルーザーの中核モデルとして悪路走破性をベースに扱いやすさを付与。多くの人々の生活を支える役割・使命を担うべく、新たに誕生しました。

ランクル250シリーズは優れた悪路走破性を追求すると同時に、オフロード・オンロードを問わない扱いやすさを確保。オフロードでの悪路走破性・乗り心地とオンロードの操縦安定性を両立させています。

今回は正式発売開始に伴って明らかになったグレードと価格、そして特別仕様車について重点的にまとめてみました。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

ランクル250は「LIGHT DUTY(ライトデューティー)」

【写真13枚】1枚目/オフロードを快適に走行するランクル250!2枚目以降で他のカラーや丸目がかわいい特別仕様車の写真をチェックする

ランドクルーザー3つのシリーズについてトヨタの公式ホームページでは、"250"シリーズをLIGHT DUTY(ライトデューティー)、そして"300"シリーズをSTATION WAGON(ステーションワゴン)、そして"70"シリーズをHEAVY DUTY(ヘビーデューティー)と位置付けています。

ランクル250シリーズの個性と魅力はどこにあるのか。写真を眺めながら詳しく見ていきましょう。

ランドクルーザー"250"の魅力と特長

ランクル250シリーズのエクステリアは伝統とモダンを融合しながら、過酷な使用用途にも耐えられる信頼性、永く愛せる飽きのこないシンプルさ、プロが使う、無駄のない道具に共通する洗練された機能美をキーワードに外装・内装をデザイン。

また、壊れにくく、仮に壊れても修理しやすい設計を採用しています。

ランクル250

具体的には、歴代のランドクルーザーの特長である車軸に対しキャビンを後ろ寄りに配置するキャビンバックワードプロポーションを採用。

また悪路での機能性を具現化したサイドビューや路面を見下ろしやすい一段低くクランクさせた水平基調のベルトライン。そして岩などとの干渉を避けるため削り取られたサイドドアパネル下部やフロントおよびリヤのバンパー下部が、同時に軽快感を表現しています。

ランクル250

また、引き締まった印象を強調するフロントビューとオフロード走行時の破損リスクを考慮し高く中央に寄せたランプ類やコーナー部のみ交換可能な分割式バンパーなど、歴代ランドクルーザーがこだわってきた機能美も追求しています。

そして、全長4925mm・全幅1980mmのボディサイズに、ランドクルーザーシリーズ伝統のホイールベース2850mmを採用。

オフローダーに相応しい対地障害角を確保し悪路走破性を追求する一方、ドアミラー含む実用全幅値は2115mm(社内測定値)にとどめることで扱いやすさにも配慮しています。

続いて内装も見ていきましょう。

インテリアとラゲッジルーム

インテリアでは、高い機能性とともに乗員に安心感をもたらす室内空間を追求。クルマの姿勢を捉えやすい水平基調のインストルメントパネルや高さを抑えた造形が乗員への圧迫感を軽減しています。また低く設計されたカウルとインストルメントパネル上部によって最適な前方視界を実現し安全なオフロード走行をサポートします。

ランクル250(インテリア)

さらに、スイッチ類を集中配置しながら形状と操作方法を機能ごとに区別するなどの工夫を随所に採用して過酷な環境でも運転に集中しやすいレイアウトを創出しています。

ランクル250(インテリア)

インテリアカラーは実用オフローダーらしい力強い空間を表現する「ダークチェスナット」と、精悍でハードな空間を演出する「ブラック」が設定されています。

ランクル250(インテリア)

ラゲージルームでは、7人乗りはサードシートを格納することでさまざまな物を積載できる大容量のフルフラット空間となり、9.5インチのゴルフバッグなら4つを収納可能です。

また、床面がほぼフラットなのでレジャー用品を安定して運ぶこともできるなど広さと使いやすさを追求したラゲージルームとなっています。

パワーユニット

ランクル250

新型ランクル250シリーズには、2.8L直噴ターボディーゼルエンジン+Direct Shift-8ATと、2.7Lガソリンエンジン+6 Super ECTという2タイプのパワートレーンを設定。

2.8L直噴ターボディーゼルエンジンとDirect Shift-8ATの組み合わせは、最大トルク500N・m(51kgf・m)をエンジン回転数1600~2800r.p.mという低回転で発生させ、トルクフルな走行と同時にWLTCモード走行燃費は11.0km/Lを達成しています。

そして2.7Lガソリンエンジンは、最高出力120kW(163PS)、最大トルク246N・m(25.1kgf・m)を発揮させ、6 Super ECTを組み合わせることでスムーズな加速と高い車速コントロール性を追求。WLTCモード走行燃費は7.5km/Lを達成しています。

悪路走破性能

ランクル250では、歴代のランドクルーザーから継承される丈夫で耐久性に優れたラダーフレームを採用。

オフロード走行時の安定した走破性だけでなく、オンロードでの安定性や快適な乗り心地にも配慮しています。

ランクル250(ラダーフレーム)

さらに200mmの最低地上高と、険しい傾斜も越えていける対地障害角も確保。アプローチアングル、デパーチャーアングルなども本格オフローダーにふさわしい十分な値をマークし、優れたオフロード性能を発揮します。

特別仕様車「ZX“First Edition”」と「VX“First Edition”」は8000台限定

ランクル250 特別仕様車

特別仕様車 ZX“First Edition”と特別仕様車 VX“First Edition”はランドクルーザー250と同時に4月18日に発売されました。

なお特別仕様車 ZX“First Edition”、VX“First Edition”は、合わせて8000台の限定発売となります。

特別仕様車 ZX“First Edition”

ランクル250 特別仕様車

ZX“First Edition”は、2.8Lディーゼルエンジン搭載グレードのZXをベースに、原点回帰をより強調する丸目型Bi-Beam LEDヘッドランプやマットブラック塗装のアルミホイール/18インチオフロードタイヤなどを特別装備しています。

特別仕様車 VX“First Edition”

ランクル250 特別仕様車

VX“First Edition”は、2.8Lディーゼルエンジン、2.7Lガソリンエンジンを搭載する2タイプのVXグレードをベースに、専用外板色サンドや内装色ダークチェスナットを特別採用。

加えて、本革シート表皮や合成皮革巻きドアトリムオーナメント、インストルメントパネル加飾を特別仕様車共通アイテムとしてしつらえ、特別感を強調しています。

グレードと価格

ランクル250

《250 ZX》

  • 定員:7人
  • 2.8Lディーゼル:735万円

《250 VX》

  • 定員:7人
  • 2.8Lディーゼル:630万円
  • 2.7Lガソリン:545万円

《250 GX》

  • 定員:5人
  • 2.8Lディーゼル:520万円

《250 ZX“First Edition”》

  • 定員:7人
  • 2.8Lディーゼル:785万円

《250 VX“First Edition”》

  • 定員:7人
  • 2.8Lディーゼル:700万円
  • 2.7Lガソリン:590万円

ランドクルーザー"250"をおすすめする人は?

ランクル250

ランドクルーザー250は、「本格的なクロスカントリー車が欲しい」が「実用性と快適性の両方を求めたい」人におすすめです。

先代モデルにあたるランドクルーザープラドや他のSUVでは物足りないと感じる方は、試乗してみてはいかがでしょうか。

「70では乗用車としてちょっと行き過ぎ」、「300はさすがに手が出ない」となれば、250がハマるかもしれません。

参考資料

  • 株式会社トヨタ自動車「公式ランドクルーザー70WEBカタログ」
  • 株式会社トヨタ自動車「公式ランドクルーザー70主要諸元表」

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