「小さな災難が完全な大惨事に」 ゴルフ全米女子OP世界1位の悲劇に米メディア驚き、パー3で「10」137位出遅れ

ランカスターCCで行われている全米女子オープンに出場している世界ランク1位のネリー・コルダ【写真:Getty Images】

全米女子オープンでネリー・コルダにアクシデント

ゴルフの海外メジャー・全米女子オープンは30日、ランカスターCC(6629ヤード、パー70)で開幕し、世界ランク1位のネリー・コルダ(米国)が12番パー3で10打を叩くアクシデントがあった。今季6勝を誇る実力者の出遅れに、米メディアも驚きを伝えている。

優勝候補の大本命がわずか3ホールでつまずいた。1ボギーで迎えた前半12番パー3。コルダは183ヤードからの第1打をグリーン奥のバンカーに入れた。寄せようとしたアプローチショットは傾斜を下って対峙するクリークへ。1打罰を加え、クリーク越えの打ち直しの4打目も6打目もともにクリークへ。計3度の“池ポチャ”で、途中にはしゃがみ込む場面もあり、結局このホールだけで10打を叩いた。

米専門メディア「ゴルフダイジェスト」は「全米女子オープンの開幕戦で、ネリー・コルダがパー3で悲惨な10打を叩く様子をご覧ください」と題して記事を公開。「コルダはこの日わずか3ホール目で小さな災難が完全な大惨事へと変わった」とし、「これは2016年に行われたマスターズ日曜日の12番ホールでのジョーダン・スピースが起こした惨劇を彷彿とさせる光景だった」と過去の悲劇と重ね合わせていた。

さらに米ゴルフ専門サイト「ゴルフ.com」は「ネリー・コルダの悲惨なメジャー初戦は彼女の重大な欠陥を露呈した」との見出しで記事を掲載。「2年連続のメジャータイトル獲得を目指してティーオフしてからわずか1時間余りで、コルダのタイトル獲得の望みは打ち砕かれた」と伝えている。

また、X上でも驚きは広がり、ゴルフ専門メディア「プラクティカルゴルフ」を運営するジョン・シャーマン氏は「彼女にとって望ましいものではなかっただろう。しかし、世界最高の選手であっても苦戦し、大失敗することがあるという重要な教訓だ。誰も安全ではない。このゴルフという競技は時々本当に難しく、こうした瞬間を受け入れる必要がある。自分を罰すれば罰するほど、それを乗り越えることが難しくなる」とゴルフ特有の難しさに触れた。

米スポーツメディア「アウトキック」に寄稿するマーク・ハリス記者のXも「ネリー・コルダが全米女子オープンのパー3で10打を打つ姿は見ていて残酷だが、彼女もたまに悪いショットを打つ本当の人間であるということを知れてよかった」と同情的に報じた。

コルダは今季出場5連勝を含む6勝を挙げ、現在の世界ランクは1位。初日を終えて、首位の笹生優花とは12打差となり、巻き返しに期待したい。

THE ANSWER編集部

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