父ビル・ベリチック元HCの退任後もペイトリオッツ残留に感謝するブライアン

ニューイングランド・ペイトリオッツ【NFL】

“ベリチック”の名を持つ1人がニューイングランド・ペイトリオッツに残る。

ペイトリオッツの元ヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックが24シーズンを経てチームを離れた後、息子の1人であるスティーブもチームに別れを告げ、最終的にワシントン大学に行き着いた。しかし、ベリチック元HCのもう1人の息子であるブライアン・ベリチックは、父親の後任を務めるジェロッド・メイヨHCの下、フォックスボロに残ることを選んでいる。

ペイトリオッツの公式サイトによると、ブライアンは現地29日(水)に次のように述べたという。

「ここでコーチする機会をもらえるのはありがたいし、うれしい。その機会を生かすことができるのは本当にありがたいし、うれしいよ。今、私の人生にはありがたいと思うことがたくさんある。娘、仕事、ここにいること、この地域に住んでいること、すべてに感謝している。本当にありがたいと思っている。今年、自分たちが最高のチームになるために貢献したい」

ブライアン・ベリチックは2017年にアシスタントコーチとしてペイトリオッツのコーチングスタッフに加入。2020年にセーフティ(S)コーチに昇格したブライアンは、現在もメイヨHCと守備コーディネーター(DC)デマーカス・コビントンの下でセーフティコーチを務めている。

ブライアンは「ここでコーチすること、ここで生活すること、毎日、選手たちと一緒に働くことをとても楽しんでいる」と語り、こう続けた。

「ナショナル・フットボール・リーグでポジションコーチをする機会を得ているのだから、これ以上に何を望むことができるだろうか? 本当に最高だよ」

ペイトリオッツが新たな一歩を踏み出す中で、メイヨHCはブライアンがコーチングスタッフにもたらすものについて、次のように説明した。

「彼は素晴らしい。組織の中には少し気まずい思いをしている人たちもいるけれど、彼もそういう人たちも適切に対処していると思う。ブライアンはフットボールが大好きで、ニューイングランドが大好きだ。少し前に話したと思うけれど、彼には新しく生まれた赤ちゃんがいて、ここでの生活を気に入っていて、ここにとどまりたいと思っている。彼がここにいてくれて、うれしい」

ベテランSジャブリル・ペッパーズは過去2シーズンにわたってブライアンの指導下でプレーしており、若いベリチックがユニークな視点をもたらしくれるとつけ加えた。

ペッパーズは「(ブライアンは)ゲームに対する見方や考え方において、違ったレベルの視点をもたらしてくれる。彼は俺たちにすごく高い基準を求めてくるし、これまで多くの素晴らしいディフェンシブバックたちをコーチしてきた。その基準はディフェンシブバック陣の基準でもある。俺たちはコーチから選手まで一丸となって本当にうまく機能している。俺たちは全員で1つの目標を持っている。それはフィールドで最高のプレーを披露して、チームの勝利に貢献することだ」とコメント。

フォックスボロでは新しい時代が始まるが、前王朝の名残がすべて排除されたわけではない。

【KO】

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