ヤンキース強力先発ローテの一角 シュミットが故障者リスト入り

ヤンキースは日本時間5月31日のエンゼルス戦でカルロス・ロドンが3失点を喫し、その記録がストップしてしまったものの、前日まで16試合連続で先発投手が5イニング以上を投げて2失点以下に抑えるというメジャー新記録を樹立していた。また、今季は先発投手が開幕から58試合連続で少なくとも4イニングを投げており、これは球団史上2位タイの記録。あと5試合で2012年6月から9月にかけてマークした63試合連続の球団記録に手が届く。しかし、その強力な先発ローテーションの一角が故障で欠けることになってしまった。

ヤンキースは右広背筋を痛めた右腕クラーク・シュミットを15日間の故障者リストに登録したことを発表。現在28歳のシュミットはメジャー4年目の昨季、自己最多の159イニングを投げて9勝を挙げ、自信をつけたのか、今季はここまで11度の先発登板で5勝3敗、防御率2.52と安定したパフォーマンスを見せていた。5回を投げ切れなかったのは1度だけで、日本時間5月17日のツインズ戦では8回3安打無失点の快投。アーロン・ブーン監督も「彼は今季素晴らしいピッチングを見せている投手の1人だ」とその活躍を称えていた。

シュミットはロサンゼルスでニール・エラトラシュ医師による診察を受け、4~6週間はノースロー調整になることが決まったという。戦列復帰の前に腕のスタミナを取り戻す必要があることを考えると、復帰には2ヶ月近い時間がかかるかもしれない。米公式サイト「MLB.com」でヤンキースを担当するブライアン・ホーク記者は「シュミットが再びメジャーのマウンドに立つのは8月かもしれない」と記している。

ヤンキースは故障で出遅れた大黒柱のゲリット・コールの穴を新人右腕ルイス・ヒルが見事に埋め、強力な先発ローテーションを形成。ここまで開幕ローテーションの5人以外に先発したのは、コディ・ポティートがマウンドに上がった1試合だけである。コールはこれからマイナーでのリハビリ登板を開始するところであり、復帰にはまだしばらく時間がかかる。ブーン監督によると、シュミットが先発予定だった日本時間6月2日のジャイアンツ戦はポティートが先発で起用される予定だという。ヤンキース先発陣がコール復帰まで持ちこたえることができるか注目だ。

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