藤井聡太八冠「崖っぷちの」カド番に追い込まれる「叡王戦」運命の対局始まる 杉本師匠の分析は

叡王戦五番勝負の第4局が千葉県で始まりました。タイトル防衛をめざす藤井聡太八冠はここまで1勝2敗。「崖っぷちの」カド番に追い込まれています。

藤井聡太八冠に、同学年の伊藤匠七段が挑む「叡王戦五番勝負」。 その第4局が、千葉県柏市のコンベンション施設を会場に始まりました。 藤井八冠が先に3勝すれば、タイトル防衛となる五番勝負。 第1局は、藤井八冠が勝ちましたが、第2局と第3局は、伊藤七段が連勝。 1勝2敗と追い込まれた藤井八冠は、タイトルを初めて失うピンチを迎えています。 30日の「前夜祭」では―― 「スコア的に追い込まれて苦しい状況ではあるが、しっかり集中して皆さまに最後まで楽しんでいただけるような熱戦にできるように全力を尽くしたいと思っています」(藤井聡太八冠) そして、勢いに乗る伊藤七段。 藤井八冠とは、これまで、2度タイトル戦で激突。しかし、いずれも藤井八冠に敗れています。 「シリーズとして佳境といえる1局かなと思っているが、第3局から1カ月ほど間が空き、自分としては久々の大きい舞台での対局だと感じています。楽しんでいただける熱戦をお見せしたいと思っております」(伊藤匠七段)

師匠は、先日の「名人」初防衛がプラスに働くと分析

藤井八冠の師匠・杉本昌隆八段。 藤井八冠にとって31日の対局は、“カド番”ですが、先日の「名人」初防衛がプラスに働くと分析しています。 「勝ちが棋士にとって一番の薬。今回の名人戦を防衛したことは、非常に大きな安心材料です。藤井八冠の調子は決して悪くないです。次(31日)の叡王戦も力を出せると思います」(杉本昌隆八段)

お昼の“勝負めし”は――

31日の対局。まずは、両者、お茶を一口飲み、ゆっくりと呼吸を整えます。 そして午前9時、運命の第4局は、伊藤七段の先手で始まりました。 藤井八冠、最終局に防衛の望みをつなぐことができるのでしょうか。 そんな、藤井八冠のお昼の“勝負めし”は「チキンのトマト煮込み&バターライス」。 そして、伊藤七段は「国産牛ローストビーフ丼」でした。 対局は、持ち時間がそれぞれ4時間で、夜には、勝敗が決まる見通しです。

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