井口七海記者)
「閉館まで、あと0日。皆さんに愛されてきたセンチュリーロイヤルホテルも、いよいよ最終日を迎えました」。
ついにこの日が、訪れました。
センチュリーロイヤルホテルフロント・岩間未奈さん)
「従業員も本当に51年のラストなので気を引き締めて、『いいホテルだったね』と言っていただけるように閉館を迎えたい」。
道内唯一の回転レストランが人気を集めた札幌の「センチュリーロイヤルホテル」。31日、51年の歴史に幕を下ろしました。
ファミリーマート札幌センチュリーロイヤルホテル店 高橋浩店長)
「2カ月に1回くらい泊まったり、記念日にはレストランで必ず食べるようにしています」。
15年間、ホテル1階のコンビニで店長を務めてきた高橋さん。客として最後の宿泊に訪れました。
妻 里美さん)
「札幌の一周の景色を眺めながら、夕方にディナーを始めて、夕焼けがとてもきれいで、それがだんだん夜景に変わっていく、その景色が本当に素晴らしいなと思っています」。
昨夜のメインディッシュは、『白老産黒毛和牛のコンフィ』。札幌の景色とともに、最後の夜を楽しみました。
思い出は、人それぞれ。
釧路からの常連客)
「札幌に来るときは利用していた。長く来ていたので、いろいろな思い出があった」。
最後の利用者への感謝を込めた特別な演出です。
大阪からの常連客)
「15年くらい(来ていた)。(閉館と聞いて)もう、びっくりして最後の日を予約しましたすぐ。ずっと心に思い出にしておきます」。
利用者だけでなく、働く人たちにとっても、かけがえのない場所。およそ7年間、ブライダルとフロント業務を務めた岩間さんにもこみ上げるものがあります。
センチュリーロイヤルホテルフロント・岩間未奈さん)
「実感がまだあんまりわかないのですが、寂しいなって。初めて来館される方でも、『名前は知らないけど、回転するレストランだよね』って、みなさん知ってくれていて地域に根差したホテルだったのかなと思います」
センチュリーロイヤルホテル営業企画室 蝦名訓支配人)
「震災があった時、コロナの時だったり、ホテルとしても苦しい時期がありましたけれど、そんなときも下を向かずにみんなで頑張ろうという風にやってきた。泣きそうになるじゃないですか」。
最後のチェックアウト客に花束が渡されたあと、従業員全員がロビーに集まりました。
センチュリーロイヤルホテル 桶川昌幸総支配人)
「2024年5月31日、ただいまをもって、センチュリーロイヤルホテル、すべての営業を終了します。本当に、長い間、ありがとうございました」。
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